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[オピニオン]兵役加点を巡る議論

Posted December. 20, 2014 07:43,   

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またもや、大韓民国が真っ二つに分かれることになった。必ずしも、男女間の問題でもない。息子を持つ母親と娘を持つ母親との勘定が異なり、障害者と健常者との考えも同じではない。国を守るためには絶対必要でも、できることなら逃れたいとする人が少なくない軍隊服務。金やパワーのある人たちは要領よく潜り抜け、凡人たちは散々悪口を言いながらも「神の息子」云々しながら、うらやましがっている世の中だ。兵役経験者に補償点を与えるべきだという軍官民兵営革新委員会の勧告案が議論を呼ぶのは当たり前だ。

◆兵役は、国民の4大義務のうち、唯一の男性だけに課せられている。憲法は、全ての国民に国防の義務を課しているが、兵役法は、女性に対しては、志願によってのみ現役として服務できるように定めている。男子は義務で女子は選択だから、ここから公平性の議論が起きる。戦争は、男だけがやるものだという理屈などない。ギリシャ神話の好戦的な女性部族アマゾネスは想像の産物だとしても、現在はイスラエルやノルウェーなど10数ヵ国で女性徴兵制を実施している。北朝鮮では女性も7年間、軍服務を義務付けている。

◆兵役経験のある男には、満足感や嫌気がさしたこと、苦しかったことなど、人それぞれのエピソードがある。だから、集まるたびに、そのことについて語り合うが、いざ中身などない。軍隊で苦労して2年間の兵役が終われば、学業や就職準備に切れ目ができる。現在の兵力充員のやり方に変化がない限り、国に青春を捧げた兵役経験者にきちんとした補償はできなくても、不利益を与えてはならない。11年のギャラップの調査では、女性の74.2%が兵役加点制の再導入に賛成した。

◆兵営革新委の案は、兵役を終えた人に対して、公務員や公企業への就職の際、満点の2%内で補償点を与えるというものだ。1999年に憲法裁判所が、満点の3〜5%をつけていた兵役加点制度に対して「違憲」決定を下したことを意識したものだ。11年、国防部が2.5%の加点案を出した時、女性団体のシミュレーションによると、除隊軍人の0.0004%のみが恩恵を受けた。複数の女性団体が反発しているが、入隊した男の母親は皆女性だ。若い女性たちも、男たちが軍服務している2年間、一所懸命に勉強すれば、2点ぐらいはあげられるのではないだろうか。

韓起興(ハン・ギフン)論説委員 eligius@donga.com