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[オピニオン]李貞鉉、金悳中と大統領府の珍島犬

[オピニオン]李貞鉉、金悳中と大統領府の珍島犬

Posted December. 09, 2014 04:26,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が「チラシ」と呼んだ大統領府公職紀綱秘書官室の「チョン・ユンフェ動向」報告書には、「十常侍」のほかに李貞鉉(イ・ジョンヒョン)前大統領広報首席秘書官と金悳中(キム・ドクチュン)前国税庁長も登場する。文書によると、チョン氏と十常侍の間で交代の話が出るが、偶然にも2人は6月と8月に辞任した。「カラスが飛んで梨が落ちる(偶然な出来事で人に疑われる)」と見るにはすっきりしない。

◆文書には、「李貞鉉氏は何もないが、×がVIP(大統領を意味)1人だけを信じて動いている。VIPに憎まれれば、一刀のもとに飛ばされる」とし、大統領府のアン・ボングン第2部属秘書官に適当な案件を握っていろとチョン氏が言ったという内容もある。李氏は、6・4地方選挙の翌日に突然辞表を出し、大統領府の出入り記者も驚かせた。セウォル号沈没事故後、海洋警察への批判を自制するようとKBSに圧力をかけとし、KBS労組が李首席を検察に告発した頃だ。その後、補欠選挙に出馬して金バッジをつけたが、大統領府を出る時は政治的将来が不透明な時だった。

◆金悳中国税庁長に対しては、「仕事ができない。掌握力がない」と書かれている。金庁長は、大企業と中小企業を区別せず税金爆弾を投じ、財界から背を向けられたが、無能だという声はあまりなかったようだ。金庁長は今年8月、崔鍫煥(チェ・ギョンファン)経済副首相が任命されると、1年半で交代になった。当時、公正取引委員長、金融委員長は変わらなかったが、国税庁長だけ更迭されたことをめぐって諸説乱舞する中、政権の聖骨でないという話も出てきた。

◆朴大統領は7日、与党セヌリ党の指導部と昼食を共にし、「大統領府の珍島(チンド)犬(官邸で飼っているセロムとヒマン)が実力者だ」と冗談を言った。「秘線」だとか「実力者」だとか、すべて作り話ということだ。大統領府に入居当時、子犬だったセロムとヒマンが今は大人になり、官邸を出入りする人々をうかがっている。側近権力者3人衆にはヒマンとセロムは吠えないという話もある。検察が実力者と秘線を捕まえるには、大統領府の珍島犬に容疑者を連れていくことも一つの方法だ。

崔永海(チェ・ヨンヘ)論説委員 yhchoi65@donga.com