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[オピニオン]自由経済院の躍進

Posted December. 08, 2014 03:44,   

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自由経済院は最近、ウェブサイト分析会社・ランキドットコムが調査した経済研究所のホームページの訪問者順位で、三星(サムスン)経済研究所に次いで2位に躍り出た。昨年までは10位圏外だった。研究や行政人材を合計してもわずか13人のこの研究所が、人数や予算が一際多い大半の官民研究機関を抜いのは注目に値する。この研究所が発売した「私はなぜ、自由主義者になったのか」や「ピケティの21世紀の資本を正しく読む」は、今年の出版部門市場経済のグランプリと優秀賞を受賞した。マスコミで引用する頻度も大幅に増えている。

◆官僚主義の風潮に染まった多くのシンクタンクとは違って、ヒョン・ジングォン院長やチェ・スンノ副院長、クォン・ヒョクチョル博士など、自由経済院の構成員らは、さまざまな話題に機敏かつ情熱的に対応している。討論会やマスコミへの投稿、インタビュー、声明書、フェイスブックなどを通じて、活発に声を出し続けている。キム・ジョンソクやアン・ジェウク、ミン・ギョングク、キム・ヨンヨン教授、卜鉅一(ボク・ゴイル)や南柾旭(ナム・ジョンウク)作家、パク・ソンヒョン、ビョンヒジェ氏などの社会運動家、キム・ソミ、チョ・ユンヒ教師など、学界の自由主義者らと共有する「同志的連帯」も頼もしい資産だ。経済やイデオロギー分野で、反自由主義の限界が次々と明らかになっていることも、躍進の一因になっている。

◆最近、この研究所は、韓国の未来を率いる若者たちに、「正しく世界を読む」ことを広めるのに力を入れている。若い自由主義の筆陣の文を増やしたり、大学生のコラム大会、高校生のための講演会を開催している。今年4月に就任したヒョン院長は、「人類の繁栄や韓国に富国をもたらした自由主義が、若い世代とかけ離れて存在してはならない」とし、「簡単に感性を刺激する方式」を強調している。

◆全体主義風潮が蔓延っている国は、必ず衰退するというのが歴史の教訓だ。間違ったイデオロギーが、共同体を没落に引きずることがないよう、歯止めをかけるのが知識人の責務だ。自由経済院の急浮上は、自由主義も価値の実現のために、激しく悩み、努力すれば大衆性を獲得できることを示している。時代錯誤的な左派全体主義者らが、社会のいたるところに強力な陣地を構築している現実の中、「行動する自由主義」の風が広まる時、韓国の未来に希望はある。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com