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[オピニオン] 「老馬もニンジンを好む」

Posted November. 13, 2014 09:40,   

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検察総長まで務めたA氏が、自分が代表を務めるゴルフ場の寮で女子職員にセクハラ行為をした容疑で告訴された。フロントで働いていたこの女性の告訴状によると、A氏は昨年6月、遅い時間にゴルフ場の寮に来て無理矢理抱きつき、頬にキスするセクハラ行為をして5万ウォンを渡した。A氏は、当日は寮には3人の女子職員が一緒にいたので、セクハラはあり得ないと否定する。

◆正確な事実関係は警察の捜査で明らかになるだろうが、最高位層が相次いでセクハラにかかわること自体恥ずべきことだ。今年9月には朴熺太(パク・ヒテ)前国会議長があるゴルフ場でキャディにセクハラし、物議を醸した。朴前議長は「孫娘のようだったので思わずそうした」と釈明し、より多くの怒りをかった。孫娘がかわいければ、祖父が孫娘の胸を指で突いてもいいのかというネットユーザーの非難があふれた。

◆朴前議長の年齢は今年76才、A氏の年齢は70才。高齢の男性「甲」が若い女性にセクハラする現実には、権力や文化、老人の性など、複合的な要因が作用する。2011年、首都圏の65才以上500人を対象にしたアンケート調査の結果、66.2%が性生活を、35.4%が買春をしていた。老人の性談論はダブー視されているが、彼らにも欲求があることは明らかだ。「老馬もニンジンを好む」という言葉が意味なくあるわけではない。問題は、老人が性を解消できる機会が金力と権力によって変わってくるということだ。権力と財力を持つ高齢者は、周囲が自分に媚びへつらうことに慣れ、若い女性も自分の思いのままにできると信じる傾向があるようだ。

◆最近、著名な数学者がソウルで開かれた国際学術大会に出席し、インターンとして働いていた大学院生を膝に座らせてセクハラし物議を醸している。学生に持ち上げられる教授の癖が、国際大会のインターンにまで向けられたようだ。大統領に随行し、インターンにセクハラして国家に恥をかかせた尹昶重(ユン・チャンジュン)元報道官の事件は記憶に新しい。有名な人々が代わる代わる恥じをかく姿を見ても、韓国社会の指導層は何も学ばないようだ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員shchung@donga.com