Go to contents

[オピニオン]整形広告を制限すべきだ

Posted November. 07, 2014 04:47,   

한국어

地下鉄やバスに乗れば、「ビフォー&アフター」広告をが目を引く。「整形手術を受ける前と受けた後の姿を示す写真だが、フォトショップ処理がうまくできているためか、「私もあのようにきれいになりたい」という思いをさせられる。整形広告は09年、規制が緩和されたことを受け、大幅に増えた。最近、整形外科医らは、「整形広告の乱発が、無分別な手術や事故へとつながっている」とし、「広告を制限すべきだ」と主張し、目を引いている。

◆韓国は、「整形王国」だ。整形手術のレベルは世界のトップクラスであり、整形手術を受けようと、韓国を訪れる海外観光客が多い。競争が激しく、さまざまな違法や脱法が大手を振っている。有名医師が相談しておいて、手術は別の医師を行う替え玉手術や、患者がそれに気付かないように、麻酔剤を乱用するのが代表的だ。整形を専攻していない非専門医が手術をしたり、中国のブローカーに売上げの90%ほどを持っていかれるケースもある。このようなケースがあまりに多いので、複数の外国メディアが、韓国の整形事故を特集で扱うほどだ。

◆整形外科医師会は最近、国会の国政監査で、にごりきった整形産業を正すためのいくつかの方法を提案した。整形広告を規制し、替え玉手術を防ぐために医師実名制を実施すべきだという。外国人患者については、付加価値税差し戻しを実施し、脱税やブローカーの違法行為を防ぐべきだとも主張した。今年4月、自ら不正を暴いたあとも、政府がなんら措置を取らなかったため、最近、国会や大統領府に請願をした。

◆保健福祉部(福祉部)はどういうわけか、びくともしない。かつて、製薬業界のリベート摘発には目をむいた福祉部だが、整形問題には知らん振りをしている。さらに昨年、ソウル江南(カンナム)警察署が、違法ブローカーや融資行為を摘発して、福祉部に行政処分を要請したのに、今まで、営業停止などの処分を下しておらず、ぐずぐずしている。医療観光活性化という政府の大きな方針に邪魔になることを懸念しているのでは、という見方も出ている。しかし、医療産業の発展のためにも、ガラス張りかつ公正な秩序は必要だ。今のような乱脈の様相を放置して、患者らの信頼を失うことになれば、共倒れするのは目に見えている。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com