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[オピニオン]金武星の訪中政治

Posted October. 11, 2014 04:04,   

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2009年12月当時、日本民主党の「実力者」だった小沢一郎幹事長が、国会議員143人を含む約600人を連れて中国を訪問した。自民党政権時代から続いた日中議員交流事業「長城計画」の一環だった。しかし、小沢幹事長が対外的に影響力を誇示し、民主党の鳩山由紀夫首相の立場を萎縮させているという分析も相次いだ。韓国も、日本のように中国訪問を政治的モメンタムに活用する政治家が多い。

◆与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が、中国共産党の招待で韓中政党政策会議に出席するため、13日から4日間、中国を訪問する。金代表は、中国の習近平国家主席との面談を推進中で、王家瑞共産党対外連絡部長と昼食を共にする予定だ。訪問団は、国会議員11人を含む12人で構成された。次期大統領候補の座をめぐって競うことになる金文洙(キム・ムンス)セヌリ党保守革新特別委員長や代表的な非朴(非朴槿恵)重鎮の李在五(イ・ジェオ)議員などが訪問団に含まれた。

◆金代表の今回の訪中をめぐって、次期大統領選挙をにらんでいるという見方が少なくない。同行取材団だけでも34の報道機関、42人にのぼる。2011年、有力な次期大統領選走者だった朴槿恵(パク・クンヘ)議員が、李明博(イ・ミョンバク)大統領の特使資格で欧州を訪問した時に同行した報道機関は23社。14日、アジア・ヨーロッパ首脳会議(ASEM)に出席するためにイタリアに出国する朴槿恵大統領の随行取材団の報道機関35社に匹敵する。中国側は、韓国の「未来の権力」を念頭に置き、習主席との面談をはじめ、待遇方法を苦慮しているという。

◆中国とは安全保障や経済などの外交的協力がとても重要だ。重量感のある与党代表が中国を訪問することは意味が小さくないが、国政監査が行われている期間に所属議員を大挙同行して外遊することは良くは見えない。日程を調整するか同行議員の数を最小化して、国政監査を疎かにせず、国益を得る与党代表の姿を見せたならという物足りなさが残る。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員swpark@donga.com