「創造経済革新センターをこんなにいきなり作って、果たしてうまく動くだろうか」。未来創造科学部もひどすぎる、大統領が１月に指示したのに、今まで何をしてきたのか」、「予算配分が全て終わった１月に言うから、未来部もどうしようもないじゃないか。だから、大手企業各社の腕をねじったんだろう」。「未来部の公務員も分かるような気がする。次の政権では未来部が無くなるはずだから、仕事をする意欲なんて湧くはずがないよ」。「次の政権では革新センターも無くなるはずだもの」
◆最近、とある集いで繰り広げられた話し合いのことだ。創造経済革新センターは、朴槿恵（バク・グンへ）政府の創造経済がせっかく、具体的な姿を現した政策だ。大手企業１７社が、全国地域を一つずつ担当して、その地域のベンチャー企業のアイデアや技術を商業化し、海外市場への進出を手助けするという構想だ。三星（サムスン）は大邱（テグ）、現代（ヒョンデ）自動車は光州（クァンジュ）、ＳＫは大田（テジョン）とペアを組んだ。先月、大邱で行われた初のセンター発足式には、朴大統領と李在鎔（イ・ジェヨン）三星電子副会長が直接出席し、華やかなスタートを切った。
◆経済関係者らによると、このセンターは、発表の数日前に急きょ作られた。大手企業の大半が、発表直前に、「このようなことをするから、この地域を担当せよ」という通知を受けたという。それから、大手企業関係者らを集めて、一度だけ打ち合わせをして発表した。いきなり特定地域の未来を担うことになって大手企業各社は、一所懸命にアイデアを工夫している。だからといって、拙速政策だと批判ばかりする気はない。これからでも一所懸命に取り組めば、いくつかは成功するかもしれない。しかし、グンへノミクスの一つの柱である創造経済の素顔を見ているような気がして、残念だ。
◆政府は一昨日、５兆ウォン規模の追加景気刺激策をまとめた。崔鍫煥（チェ・ギョンファン）経済副首相の就任後、景気が蘇るような気がしたが、再び後ずさりしているからだ。疲労困憊している経済をひとまず、刺激した後、構造改革などの長期的課題を解決するというのが、政府の狙いだ。しかし、３．７％の成長率で、景気刺激策を動員するのが果たして正しい処方か、という批判も出ている。潜在的成長率以上に、短期的景気刺激に熱中するより、潜在成長率自体を高めようとする努力の方が、より切実だという。創造経済革新センターなどの基礎体力を高めるための努力が、きちんと行われれば、役立つことになるだろう。
申然鐏（シン・ヨンス）論説委員 ysshin@donga.com
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