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<コラム>億万長者クラブの遺伝子

Posted September. 19, 2014 03:38,   

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世界的に10億ドル(1兆350億ウォン)以上の純資産を持つ億万長者は2325人に上る。昨年比で151人が増加し、総資産も11.9%増えた。平均年齢は63歳で、40代後半まではほとんどが億万長者クラブに名を連ねることができなかった。スーパー富豪が最も密集している都市はニューヨークで、モスクワ、香港、ロンドン、北京がその後を継いだ。一昨日、スイスの資産情報機関であるウェルス・エックスとUSB銀行がまとめた「14年の億万長者の現況」に盛り込まれた内容だ。

◆億万長者の約35%は大学を卒業していなかった。10人中8人は自分の力で富を蓄積した自力型富豪である。「財閥ドットカム」の8月の発表によると、資産1兆ウォンを超えるスーパー大富豪が韓国には35人いる。このうち25人は財閥家門出身の相続型富豪だった。

◆億万長者のもう一つの特徴は「太っ腹」な寄付を行っていることだ。寄付金の総額は1億ドルに上る。大富豪になるまで個人の努力も欠かせないが、共同体に支えられてきただけに、それに相応しい社会的責任を負うのは当たり前のことだ。06年、米政府が相続税廃止案を推進したとき、ビル・ゲイツなどは「責任を負う富豪」という団体を作って、反対運動を展開した。当時、億万長者のウォーレン・バフェットは相続税廃止案について、「00年夏季五輪の金メダリストの子どもたちの中から、20年の五輪代表を選抜するような愚かなことだ」と嘆いた。

◆ジャーナリストのリチャード・コニフは、大富豪について「ホモ・サピエンス・ペクニオスス」と位置づける。ほとんどの遺伝子が似通っている人間とチンパンジーが異なるように、大富豪も外界の生命体のような、普通の人とは完全に違う種という意味だ。億万長者が命がけの冒険に挑んだり、天文学的な金額の美術品を買い入れるのも自分を差別化するための戦略だ。コニフが提示した「大富豪の十戒」には、一般の人々にも参考になる項目がある。「常に自信のある表情を見せよ」「家族を常に第一にせよ」「与えるなら早く与え、頻繁に与え、あなたの能力よりもう少し与えよ」

コ・ミソク論説委員 mskoh119@donga.com