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[オピニオン]アリババ馬雲の目覚しい成功

[オピニオン]アリババ馬雲の目覚しい成功

Posted September. 18, 2014 03:17,   

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「我々は金がない上、技術もよく知らず、さらに計画すらありませんでした。この言葉を失敗の言い訳と受け止めたなら、お門違いもはなはだしいです。」ブルームバーグ通信が今年、中国最高の金持ちとして取り上げたアリババグループの馬雲会長(50)が、堂々と語った成功の秘訣だ。金がなかったため、1ウォンも無駄につかわず、技術に無知だったため、最高の人材を求めて、彼らの言葉に耳を傾け、計画が無かったので、変化に合わせてうまく適応することができたという意味だ。

◆19日(現地時間)、ニューヨーク証券市場での上場を控えているアリババのため、世界の金融界が浮き立っている。高い成長潜在力が認められたこの会社の企業公開が、史上最大の公募金額を塗り替えることができるかどうか、注目を集めている。上場後の時価総額は約1680億ドルと予想される。平凡な英語教師から、目覚しい成功神話を書き記した馬雲には、華やかな背景も、資格も無かった。貧しい家に生まれ、3浪の末、入学枠の下回る志願者数のため、広州師範学院の英語科に何とか入ることができた。就職活動でも、30回以上も苦杯を喫した。

◆通訳会社を起こした馬雲は、1999年、米シアトルへの出張ではじめてインターネットを経験した。世界を揺るがすインターネットの潜在力を直感した瞬間だった。同年、周りの人たちから借りた2万人民元で、みすぼらしいオンライン上の店を開いた。会社名は「アリババ」。童話の中の「おいシムシム(胡麻)、門をあけろ!」の呪文に盛り込まれた前向きなビジョンが気に入ったためだ。彼は15年後に、小さなベンチャーを、グーグルやアマゾンと肩を並べるほどのグローバル情報技術(IT)企業へと育て上げた。世界の未来を率いるリーダーとして認められた馬雲は、自分の企業哲学は、金を稼ぐのではなく、雇用を創出し、社会に希望を与えることだと語っている。

◆不公平な現実をうらみ、不満ばかり並べ立てるより、その中でチャンスを見つけるべきだと語る馬雲。彼は青年たちに、「諦めることこそ、最大の失敗だ」と語っている。安定した収入を保障する就職の代わりに、今、起業の茨の道を歩く韓国の若い世代に、彼の助言が力になればと思う。「今日は辛いが、明日は今日よりもっと辛いだろう。しかし、明後日は美しいだろう」

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com