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[オピニオン]「ウィスキーの故郷」スコットランドの選択

[オピニオン]「ウィスキーの故郷」スコットランドの選択

Posted September. 15, 2014 08:54,   

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ウィスキーは、オーク樽で長期間熟成され、毎年2〜3%自然にアルコールが蒸発する。こうして消えたウィスキーを「天使の分け前(Angel趕s share)」と呼ぶ。ウィスキーが熟している間、天使が守るという意味が込められている。昨年、国内で上映された「エンジェルス・シェア」は、「スコッチウィスキー」の本場スコットランドを背景にしたコメディ映画だ。若年失業者が愚かな仲間たちと最も高いウィスキー競売で起こす騒動を描いた。ウィスキーは、スコットランドの地酒だ。1900年代初めに大量生産によって全世界に広まった。韓国にも開化の風に乗って上陸した。1906年11月5日付の「万歳報」に、輸入ウィスキーを独占販売するという広告が掲載された。

◆シングルモルト・ウィスキーは1つの蒸留所で100%麦だけを蒸留して熟成させたウィスキー。日本の小説家、村上春樹は、シングルモルトを生産する醸造場を巡った後、「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を書いた。麦のほかに別の穀類を混ぜて蒸留した酒はグレーンウイスキー、シングルモルトとグレーンを混合した酒はブレンデッドウィスキーとなる。国内の酒徒が好むバレンタインとジョニーウォーカーは、ブレンデッドウィスキーだ。

◆ウィスキー以外にもスコットランド言えば思い浮かぶものがある。男性が着る伝統衣装のスカート、キルトや伝統楽器バグパイプなどだ。「シャーロック・ホームズ」シリーズを書いたコナン・ドイルや「宝島」、「ジキル博士とハイド」を書いたロバート・ルイス・スティーヴンソンも、スコットランドが輩出した作家だ。イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともにスコットランドは英国を構成する4地域の1つだが、独自の伝統と文化を維持している。

◆11世紀、ケルト族がスコットランド王国を建てて以降、アングロサクソン族のイングランド王国とは長い間敵対していた。メル・ギブソンが監督、主演した「ブレイブハート」は、イングランドと戦った激しい独立闘争を扱った映画だ。1707年にイングランドに完全に合併されてから307年ぶりに再び独立を夢見るスコットランド。18日に予定された分離独立投票に世界の関心が集まっている。

コ・ミソク論説委員 mskoh119@donga.com