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[オピニオン]鄭義和と李萬燮

Posted September. 11, 2014 09:19,   

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李萬燮(イ・マンソプ)氏は2度も国会議長を経験した。第14代国会では、与党セヌリ党の前身、民主自由党と新韓国党所属だったが、第16代国会のときは新政治民主連合の前身である新千年民主党所属だった。党籍を離れて、李氏は与野党間の合意を抜きにした法案の処理を非常に嫌った。第16代国会の前半期の開会式では、「木槌を叩くとき、一度は与党を見て、もう一度は野党を見て、最後は国民を見て両親の木槌を叩きたい」と言い切った。

◆第16代国会で与党だった新千年民主党は野党(ハンナラ党)の反対を押し切って、国会院内交渉団体の構成要件を緩和する国会法改正案を常任委員会で一方的に可決させた。すると、当時の議長だった李氏は、「強硬採決は受け入れられない」として、法案の本会議での処理を最後まで拒否した。その李氏も、国会が政争で空転すると、与党単独での本会議を開き、与野党間で特に異論がなかった薬師法改正案などいくつかの案件を処理する変身ぶりを見せた。李氏は、「やむを得ず、国民と国のために緊急を要する国民生活関連法案を扱わざるを得ない」として、国民の理解を求めた。

◆第19代国会の後半期に、鄭議和(チョン・ウィファ)国会議長は5月に就任して以来、1件の法案も自らの手で処理できなかった。セウォル号政局に立ち塞がれたのだ。見るに見かねた鄭議長は、セウォル号特別法案で与野党間の仲裁を取り持つと言い出したが、与党によって拒否され、その後声明まで発表し、「秋夕(チュソク=旧暦8月15日の節句)連休明けに速やかに本会議を開き、付議済みの91の法案と案件を処理しよう」と呼びかけたが、今度は野党が事実上跳ね返した。議長就任演説で、「国会議長を尊重し、国会の威信を立てて欲しい」と述べたことが決まり悪い。

◆李氏が議長だった頃は、国会議長が職権上程をすることも、しないことも大きな権限の行使だった。だが、いわゆる国会先進法によって国会議長の職権上程の権限を事実上奪われてから、鄭議長は抜け殻も同然となっている。だからと言って、自らの威信を立てる努力まで放棄してはならない。李氏の例は良い参考になる。与えられた権限の範囲内で、国民と国のために、木槌を振るうべきときは果敢に振るうべきである。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com