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[オピニオン]朴大統領とヒラリーの差別化戦略

[オピニオン]朴大統領とヒラリーの差別化戦略

Posted August. 18, 2014 04:31,   

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2009年10月23日、ハンナラ党(セヌリ党の前身)の朴槿恵(パク・クンヘ)議員は、李明博(イ・ミョンバク)大統領が、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相を中心に推進した世宗(セジョン)市修正計画に反対の考えを表明した。李大統領が、同年11月27日にテレビで中継された「国民との対話」で、「世宗市原案破棄」について謝罪しながらも、世宗市修正の考えを明らかにしたが、朴議員は動じなかった。3年後、2012年の大統領選挙で民主統合党(新政治民主連合の前身)は、李大統領と朴槿恵候補をひとくくりに攻撃する戦略を講じたが、効果はなかった。

◆ヒラリー・クリントン前米国務長官は最近、時事月刊誌「アトランティック」とのインタビューで、「愚かなことをするなということは(米国の外交政策の)原則ではない」と述べた。米国が国際紛争にことごとく介入したことに対して、オバマ大統領が「愚かなこと」とし、軍事力の使用を最小限に抑える対外政策を展開することを批判したのだ。怒ったホワイトハウス側が、イラク戦に賛成したクリントン氏の過去まで掘り起こして逆攻勢に出ると、クリントン氏はオバマ大統領に電話をかけ、「大統領や政策を攻撃しようとしたわけでは決してなかった」と謝罪した。

◆クリントン氏は、シリア反政府軍に対する早期支援を迷うオバマ大統領に対しても、批判的な見解を示してきた。2016年の大統領選挙の出馬を念頭においているクリントン氏が、オバマ大統領と距離を置き始めたと政界では見ている。オバマ大統領の人気が大統領任期末に下落の徴候を見せる場合、クリントン氏のオバマ政策バッシングはいつでも再演されるという見方が多い。

◆大統領選候補が大統領との差別化を図ることが、必ずしも選挙の勝利に有利だというわけではない。ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)候補と大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補は、それぞれ金泳三(キム・ヨンサム)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との差別化戦略を展開したが、落選した。金大中(キム・デジュン)大統領を比較的忠実に継承した盧武鉉候補は当選した。朴槿恵大統領の任期後半になって、差別化を図る候補が多いか、継承する候補が多いか、注目される。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員swpark@donga.com