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[オピニオン]法王のストレス解消法

Posted August. 16, 2014 09:11,   

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世界中から愛された俳優ロビン・ウィリアムズ氏の自殺は多くの人々に強い衝撃を与えた。米国で「一番笑える男」に選ばれたこともあるウィリアムズ氏は薬物依存症とパーキンソン病を患い、長い間うつ病と不安感に悩まされたという。人には分からないストレスが多かったようだ。精神健康医学ではストレスによる不安や憂うつが続くと、深刻な疾病につながる恐れがあると指摘する。ストレス管理は現代人の主な関心事の一つと言える。

◆ストレス要因のうち最も多くを占めるのは、人によるストレスだ。特に自分の感情を隠したまま、親切な接客をしなければならない感情労働者たちのストレスは大きい。先日、セヌリ党のユン・ジェオク議員はデパートの販売員、航空機の乗務員、看護師、コールセンターの従業員など感情労働者のための法改正案を発議した。事業主が勤務環境を改善して精神的ストレスを減らすよう義務付けると共に、感情労働による疾病を労災として認める内容だ。

◆神父、牧師などの聖職者も一種の感情労働者とするのは不敬過ぎる考えだろうか。辛いことがあるたびに信徒が訪れて来るため、たまにはストレスもたまるはずだ。気分がすぐれないときも感情を表すことなく、聖なる御言葉を伝えなければならないのだから、さらに大変ではないだろうか。イタリアの映画「ローマ法王の休日」では、法王として選出された枢機卿が「やっていられない」と叫びながら逃げ出す場面が出てくる。法王はうつ病と診断され自分の人生を振り返るなど、平凡で人間的な姿で描かれている。

◆フランシスコ法王のストレス解消法については知られていないが、アルゼンチンの週刊誌「ビバ」とのインタビューで法王は「消費主義は不安とストレスをもたらし、健全な余暇文化を奪い取った」と述べた。また、「他人の人生を認めなさい」「否定的な考え方を捨てなさい」など幸福のための十戒についても紹介している。誰でもストレスを解消する自分なりの方法一つや二つは持っているだろう。運動、映画鑑賞、おしゃべり、睡眠など…。ここに法王の幸福十戒を加えれば、心の平安を手に入れるのに役立つだろう。

シン・ヨンス論説委員 ysshin@donga.com