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[オピニオン]全斗煥と盧泰愚、愛憎の見舞い

[オピニオン]全斗煥と盧泰愚、愛憎の見舞い

Posted August. 13, 2014 04:16,   

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2009年8月10日、ソウル新村(シンチョン)セブランス病院に入院していた金大中(キム・デジュン)元大統領を金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が見舞った。生涯のライバルであり協力者でもあった両者は、1987年の大統領選挙の前に完全に離れ、感情の溝が深まった。金泳三元大統領は病院到着直後、記者団に「(金大中元大統領は)私と最も長いライバルであり、協力者だ。世界で類のない特殊な関係だ」と話した。

◆病室に行った金泳三元大統領は、睡眠中の金大中元大統領とは話ができず、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人に励ましの言葉をかけた。15分後に病室を出た金泳三元大統領は、「2人は和解したと見ていいか」という取材陣の質問に、「もうそう見てもいい。その時が来た」と言った。22年ぶりの和解宣言というわけだ。両者の病床和解は、民主化運動をしてきた人だけでなく、金泳三元大統領を支持した国民と金大中元大統領を支持した国民の距離までも埋めた。

◆全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が、前立腺がんで10年以上闘病中の盧泰愚(ノ・テウ)元大統領をソウル延禧洞(ヨンヒドン)の自宅に2日連続で訪れて見舞ったという。陸軍士官学校の同期である2人は、1979年の12・12クーデターを共に起こして政権を握った後、第5共和国と第6共和国で順に大統領を務めた友人だった。しかし、盧元大統領の就任後、「第5共和国の清算」で、全元大統領は2年間白潭寺(ペクタムサ)に追われ、関係が遠ざかった。金泳三大統領政権時代の1996年に内乱罪で共に拘束・起訴され、収監生活を送ってからは、気まずい関係になった。

◆全元大統領は9日、病床に伏せる盧元大統領に「私のことが分かるか」と言った。金玉淑(キム・オクスク)夫人が、「分かるなら目で合図してください」言うと、盧元大統領は目を閉じたり開けたりしたという。在任時にはそれなりに業績もある彼らの黄昏和解が、金両元大統領のような反響がないのはなぜか。1980年の光州(クァンジュ)民主化運動での市民に対する発砲命令をはじめ、銃刀で憲政秩序を破壊した過去に対する懺悔の言葉がまだないためではないか。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員swpark@donga.com