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[オピニオン]正義党の政治工学の闇取引

[オピニオン]正義党の政治工学の闇取引

Posted July. 28, 2014 04:48,   

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シム・サンジョン議員と魯會燦(ノ・フェチャン)前議員は、正義党の象徴的な人物だ。両者とも「スター講師」で名高い。マイクを握れば、流ちょうで卓越した話術で座中をひきつける。進歩に関する難しい内容もわかりやすく伝える。シム議員は2年前、セヌリ党が主催するあるワークショップに講師として出席したこともある。国会議員5人の群小政党にすぎない正義党が国民の関心を引くのは、2人の役割が大きい。

◆彼らは、2000年1月に創党された民主労働党(民労党)の初期メンバーだ。民労党は大統領選の総選挙に候補を出し続け、存在感を示した。2004年の第17代総選挙では13.3%の政党得票率で、地方区と比例代表を含め10議席を獲得する成果を出した。しかし、2008年に党内で路線対立が起こり、民衆民主(PD)系の2人は「従北主義者とは共にできない」として離党し、進歩新党を作った。従北と線を引いた彼らの勇気に多くの国民が拍手を送った。

◆2011年12月、両者は「進歩政党の統合」を大義名分に、民労党や親盧武鉉(ノ・ムヒョン)系の国民参加党と共に統合進歩党(統進党)を発足させる。しかし、2012年4月、第19代総選挙を控え、統進党の国会議員比例代表候補を選ぶ際、不正選挙戦があったことが明らかになると、2人は再び党を出ていく。国民参加党の人々と共に同年12月に進歩正義党を創党し、2013年7月に党名を正義党に変える。

◆正義党は、7・30再補欠選挙で独自候補を立てて選挙運動をしたが、セヌリ党候補の落選を掲げて新政治民主連合と取引をした。結局、ソウルや京畿道水原(キョンギド・スウォン)など3ヵ所で、野党候補を一本化した。シム・サンジョン氏の演出に、魯會燦、千皓宣(チョン・ホソン)、李貞味(イ・ジョンミ)候補が俳優として出た一幕劇だ。自力で当選者を出すことができない正義党が、国会の議席がかかった選挙で初演は難しかっただろう。しかし、すべての選挙区に候補を出しておいて、このような形で一本化政治工学をするなら、政党の看板を下ろす方がいい。2人はどんな論理で正義党を弁護するか知れないが。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員jinnyong@donga.com