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[オピニオン]拳銃組織暴力

Posted July. 12, 2014 03:03,   

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映画「犯罪との戦争」は、1980年代の釜山(プサン)を背景にした犯罪映画だ。組織暴力団と腐敗公務員が結託して全盛期を迎え、1990年代初期の犯罪との戦いを経て、互いを裏切る内容を写実的に描いた。俳優のチェ・ミンシクは、元不正税関員チェ・イクヒョンを熱演する。この映画には、チェ・イクヒョンが拳銃で相手を威嚇するシーンがある。しかし、実弾は入っていない。韓国ではまだ組織暴力団が銃を実際に使ったことはない。

◆釜山ではロシア船員が拳銃を持ち込んで摘発されたことが最近まででも10回程度だ。20年前のロシア製の拳銃1丁と実弾100発の闇取引き価格は10万ウォンだった。釜山を拠点にロシアのマフィアが武器取引をしているといううわさも多い。国内の組織暴力団の中でもロシアなどから持ち込んだ拳銃で武装したところがあるだろう。2003年、釜山でロシアのマフィア、キラーが別のマフィア組織幹部をサイレンサーをつけた拳銃で殺害して逃走した事件が発生した。しかし国内の組織暴力団は問題を大きくなる素地がある銃の使用を敬遠する。

◆最近、光州(クァンジュ)で組織暴力団シン・ソバン派の幹部が自宅に拳銃1丁と実弾30発を隠していた疑いで拘束・起訴された。国内で家系図がある組織暴力団の幹部が拳銃を所持して摘発されたのは初めて。検察関係者は、「銃で武装した組織暴力団の出現を知らせるシグナルではないか注目している」と述べた。ソウル地検強力部は1998年に不法銃・密売組織を摘発したことがある。当時、清州(チョンジュ)のある組織暴力団の組員が銃を購入したことが明るみになった。日本製の小銃などを改造したものを組織暴力団が購入した最初の事件だった。

◆韓国は国際犯罪の活動からもはや安全地帯ではない。ロシアのマフィア、中国の三合会、日本のヤクザのほかにも、ベトナム、フィリピン、タイ、バングラデシュの新興組織まで根を下ろして勢力を広げている。彼らは勢力拡大のために国内の犯罪組織と手を握ったりもする。彼らが密かに持ち込んだ銃が国内の組織暴力団に渡る可能性もある。拳銃組織暴力は市民だけではなく警察官にも危険な存在だ。

崔英勲(チェ・ヨンフン)論説委員 tao4@donga.com