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妻と一緒にスペースシャトルに乗るなら

Posted March. 29, 2014 03:48,   

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夫婦が一緒にスペースシャトルに乗ったと仮定しよう。地球を離れるや否や、妻はどのような行動をするか当ててみよう。たぶん、携帯電話を取り出して、地球の写真を撮るだろう。それから、ソーシャルネットワークサービス(SNS)に掲載するだろう。「私、今宇宙に来てるの」

もし、想像できないなら、こんな実験ぐらいはできるだろう。夫婦が一緒に参加するキャンピングに行ってみよう。その一行のうち、誰かを撮影担当に決めておいて、楽しかった写真記録を後で探してみよう。たぶん10中8、9だろう。夫らが肉を焼いている間、妻らはその姿を撮ったり、携帯電話をいじっている。男の中にも、SNSを愛用する人たちが多いが、女性ほど真心をこめるのは容易ではない。

女性らの携帯電話の写真は、ネットワークに掲載されるやいなや、友人らの関心を集め始める。書き込みは瞬く間にぞろりと掲載される。ある女性らは、そんな楽しさのため、SNSの表題写真を、一日に何回も頻繁に取り替える。

夫、特に男らしさを美徳と思っている人からは、理解しがたい行動だ。何かをただすればいいのに、なぜ、欠かさず他人の目を予め念頭に置かなければならないのかという。肉を焼き、それを味わう目の前の現実より、遠く離れた友人らに、どのように映るかを気にする部分がそうだ。

お互いに慣れている段階では、男性は、ただ、傍にいるだけで十分な愛情表現や交感が交わされると考える傾向がある。しかし、女性は違う。彼女らには、「ただ、いる」より、「何かを一緒にする」のほうがより重要だ。それをもって男の愛情の度合いを測ったりもする。

女性ならではの「万事イベント主義」がここからスタートする。だから、必ずどこかに行かなければならない。男性がイベントを用意して、連れて行ってくれることを願う。テレビでダウンロードしてみてもよいはずの映画を、人たちで賑わう劇場まで出向いて見なければならず、自宅で楽に見られるオペラを、他人とは違う形で鑑賞するため、ひどい場合は、豪州のシドニーまで行くことを夢見る。

彼女らには、内容に劣らぬほど「経験が」大事だからだ。女性らの間では、人と異なる経験こそ、特別な価値であり、優越感を感じさせるポイントとなる。SNSを通じて、自分だけの経験を伝え、友人らから「うらやましい」という反応を確認することで、自分の存在感を確認する。

米心理学者・マズローの5段階要求説を引っ張り出して、女性らに適用してみれば、興味深い。マズローは、人間はひもじさや安全、交感、尊敬、自己実現の欲求を順次追及して、その一つ一つが満たされれば、それより高いレベルのことを希望するようになると説明しているが、女性らはそれなりの特別なやり方を追求をする。

彼女らは、一つを希望すれば、それと同時の全てを希望する。食べ物を前にして交感や評判まで考える。それで、目線をあわせるのが、あれほど難しいのだ。