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[オピニオン]リムパック訓練

Posted August. 03, 2004 22:25,   

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リムパック(RIMPAC・Rim of the Pacific Exercise)は環太平洋諸国が隔年制で実施する世界最大規模の連合海軍訓練である。米国、日本、カナダ、豪州など参加国たちはハワイ近隣海上で「イエローカントリー」と「グリーンカントリー」に分かれて、対潜戦、対空戦、電子戦、自由機動攻防戦、海上射撃とミサイル発射など、実戦並の訓練を行う。名目は相互作戦能力を向上させることだが、参加国がお互いに実力を競う性格も持つこの訓練に韓国海軍は1990年から参加してきている。

◆韓国海軍は訓練に参加する度に高い評価を受けた。1998年の訓練の時参加した209級の「ちび潜水艦」李従茂(イジョンム)艦が米国の核推進潜水艦を含めて計13隻を撃沈させる大記録を打ち立てたのが代表的な例だ。訓練後、米太平洋艦隊潜水艦司令官が、「李従茂艦は、100年の伝統を誇る米潜水艦歴史にもその類を見ない戦果を挙げた」と褒め立てる書信を送ってきたほどだ。韓国海軍は00年、02年の訓練の時も神技に近い誘導弾発射と艦砲射撃術で参加国を驚かせた。

◆今年の訓練では4200トン級の駆逐艦である忠武公李舜臣(チュンムゴン・イスンシン)艦が、中距離誘導弾で飛んでくる標的物を正確に迎撃する快挙を挙げた。一昨年導入したSM—2誘導弾を初めて発射する訓練を見事に成功させたものだ。こうした訓練は民間の船舶に対する安全問題と訓練場設置が困難なため、沿海では実施が難しい。そうした点でリムパック訓練はわが海軍の実戦能力を高め、「沿岸海軍」から「大洋海軍」へ跳躍するための最高の教育場であるわけだ。

◆このニュースが先月の西海(ソヘ)北方境界線(NLL)波紋のため落ち込んでいる海軍の士気を高揚する転機になってほしい。ひいては国民が海軍のことをもっと大事にし好きになるキッカケになればなおさらのことだ。周辺国の最先端艦艇に比べれば大きく遅れている装備でも毎回勝れた成果を収めるわが海軍だ。間違えたことがあれば叱らなければならないだろうが、上手なことについては惜しみなく褒めてあげなければならないではないか。国民の関心と愛情が強い軍隊を作る。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com