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[社説]大統領府—セヌリ党、早くも「レームダック」と言われるのは正常でない

[社説]大統領府—セヌリ党、早くも「レームダック」と言われるのは正常でない

Posted June. 30, 2014 08:25,   

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2012年、セヌリ党非常対策委員を務めた李相敦(イ・サンドン)中央(チュンアン)大学名誉教授は、メディアとのインタビューで、「朴政府は改革できないのではないかという気がする。すでにレームダック現象が現れているのではないか」と述べた。1年4ヵ月しか経っていない朴槿恵(パク・クンヘ)政府が、政権末期の権力喪失状態を意味するレームダックに陥ったということに同意できない人もいるだろう。にもかかわらず、朴政府の国政運営能力に対する国民の信頼が揺れ動いていることは否定できない現実だ。

27日に公開された韓国ギャラップの世論調査で、朴大統領の国政運営の肯定的評価は先週より1ポイント下がった42%だった。ソウルではすでにコンクリート支持率とされる40%ラインが崩壊し、37%まで下がった。否定的評価の増加要因の1位は人事問題だ。支持層離れがレームダックの1つの信号だが、首相候補だった文昌克(ムン・チャングク)氏に対する大統領府の対応が合理的な保守勢力まで動揺させた。

与党セヌリ党の有力な党主候補の1人である金武星(キム・ムソン)議員は27日、「牽制を受けない権力は独善に陥る」とし、「朴大統領が独善に陥る兆しがある」と述べた。全党大会を狙ったポピュリズム的発言かも知れないが、釜山(プサン)出身である金議員が、「権力序列2位から9位まで皆PK(釜山・慶南)出身ということが通用するのか」と述べ、人事の狭小さと閉鎖性を指摘したことをいい加減に聞いてはならない。国政をしっかり率いることよりも、権力の維持に関心があるという批判を受け得る状況だ。

朴大統領は鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相を留任させ、人事首席秘書官室を新設することで人事論議を終え、成果について語るという考えのようだ。しかし、国政運営の出発といえる人事の相次ぐ失敗に対して責任を負う人も謝罪する人もおらず、多くの国民が落胆している。「ワールドカップの本戦で1勝もできずに脱落した洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は謝罪したのに」という声まで出ている。

セヌリ党からも、「大統領の後ろに隠れる『マザコン政党』から抜け出さなければならない」(金栄宇議員)。「朴槿恵政府の相次ぐ人事惨事は政党の後進性のためだ」(李仁済議員)という政党改造論も起こっている。朴大統領と大統領府が変わることができないなら、与党であるセヌリ党が民心を反映して政府を牽引する与党に生まれ変わるべきではないだろうか。与党が変わらなければ、レームダックが現実になり、「セウォル号の犠牲を無駄にしないよう大韓民国が生まれ変わる契機にする」という朴大統領の約束も推進力を失う。朴槿恵政府は3年半も残っている。手遅れになる前に大統領府とセヌリ党の常識的な返答を聞きたいと思う国民は多い。