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[社説]歴史認識に欠けた安倍と橋本の軽い口

[社説]歴史認識に欠けた安倍と橋本の軽い口

Posted May. 16, 2013 03:11,   

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日本帝国主義(日帝)の侵略に対する歴史認識に欠ける日本の政治指導者の暴走が度を過ぎている。安倍晋三首相と橋本徹大阪市長の最近の言行は、韓国、中国など日帝の被害国は言うまでも無く、良識ある世界の人々の公憤を買っている。

安倍首相は12日、航空自衛隊の基地を訪問して「731」という便名が書かれた訓練機の操縦席に座って親指を立てた。第2次世界大戦当時、生きている戦争捕虜を生体実験に利用した悪名高い「マルタ」部隊が他ならぬ731部隊だ。米国も「ドイツ首相が冗談半分でナチス親衛隊のユニホームを着て登場したのと同じレベルだ」と批判した。

安倍は少し前に、読売ジャイアンツの始球式で背番号96番のユニホームを着た。改憲発議の要件を衆議院・参議院3分の2以上と定めている憲法96条の規定を緩和して、平和憲法改正の道を開くという強い意志を示したのだ。両ケースはいずれも安倍の計算された「数字政治」だ。

橋本徹大阪市長兼日本維新の会共同代表はさらにひどい。同氏は、「軍慰安婦は仕方なく必要な制度だった」と語り、これを合理化するかのように、駐日米軍司令官と会って軍人の性的エネルギー調節のために売春婦を利用するのがいいと話した。最悪の人権蹂躪とされる軍慰安婦問題に日本は責任がないという主張も辞さない。強制動員をしたり騙して連れていった軍慰安婦と自発的な売春を同じレベルに考える発想では一抹の良心も見かけられない。

安倍政権はそうした中で密かに対北朝鮮特使を平壌(ピョンヤン)に送った。国際社会が力を合わせて対北朝鮮制裁をする最中、国際協力に冷や水を差す行為だ。日本の最大の懸案である日本人拉致問題の解決に向けた苦肉の策と弁明するかも知れないが、韓国と米国に知らせずに特使を送ったのは、韓米協力を揺るがそうとする意図としか受け止めようがない。孤立無援の北朝鮮の立場を利用して外交的な利益を得ようとする考えなら、稚拙な発想だ。

安倍は70%台の高い支持率を基盤に、7月の参議院選挙で勝利するために右傾化の火をつけている。右傾化の広がりで人類の普遍的良心が日本では力を失いつつあるという国際社会の懸念を日本の国民と政治家は重く受け止めなければならない。