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[社説]中国が北朝鮮を庇護しても韓米日の堅固な協力で金正恩氏を懲らしめよ

[社説]中国が北朝鮮を庇護しても韓米日の堅固な協力で金正恩氏を懲らしめよ

Posted January. 11, 2016 07:22,   

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北朝鮮が4度目の核実験を敢行してから4日後の10日、米国の初の対応措置として核ミサイルを搭載したB-52長距離爆撃機が韓半島上空に出撃し、武力示威を行った。B-52は、有事の際、北朝鮮の核、ミサイル基地はもとより、金第1書記が地下バンカーに隠れても破壊することができる。米国が同盟に提供する「核の傘」の核心戦略兵器だ。同盟が核攻撃を受ければ、米本土が核攻撃を受けた時と同様に支援するという「拡張抑止概念」による。ハリー・ハリス米太平洋司令官は9日(現地時間)、「同盟である韓国と日本に対する米国の防衛公約と米本土に対する防衛の意志を見せるものだ」と強調した。

金第1書記は10日、人民武力部を訪問し、水爆実験を「自衛的措置」とし、「大事変に備えた万全の戦闘体制を整えよ」と指示した。国際社会が何と言っても核を放棄しないという意地を露にしたのだ。映像捏造疑惑がある潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中射出実験の様子も公開した。しかし、核で体制を守るという妄想は、かえって金正恩政権の終末を早める可能性が高い。

中国は「北核不容認」を豪語しておきながら、今回も北朝鮮をかばい、北朝鮮が誤解する口実を提供している。中国の王毅外相は8日、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交長官との電話会談で、「中国は韓半島の非核化の実現、平和と安定の守護、対話による問題解決という3つの原則を堅持している」とし、「どれ一つも欠けてはならない」と強調し、高強度の対北朝鮮制裁に事実上、線を引いた。中国共産党の機関紙「環球時報」も同日、「国際社会がただ中国の対北朝鮮圧迫にだけ期待し、核問題を解決しようと考えるなら非常に幼稚な発想だ」と指摘した。

北朝鮮の生命の紐を握る中国の態度がこうでは、国連安保理で議論する対北朝鮮制裁も大きな実効性は期待できないかもしれない。韓中関係に格別に精魂を込めた朴槿恵(パク・クンヘ)大統領としては、中国の習近平国家主席に裏切りを感じるかも知れない。もはや、中国が南北関係で韓国側につくという幻想から抜け出さなければならない。

大韓民国を守るには、これまで私たちの自由と繁栄を後押ししてきた韓米日の三角安保協力体制を強化することのほかに方法はない。韓中間で対北朝鮮制裁をめぐって外交摩擦が大きくなるなら、それは中国の責任だ。

日本との葛藤で先送りになっている韓日情報共有協定の締結も前向きに検討しなければならない。自由民主主義や市場経済、人権の価値を共有する韓米日が堅固に協力し、韓半島と北東アジアの恒久的な平和と安定を守らなければならない。初めての北朝鮮の核危機に対抗する朴大統領の決断は、どの国が韓国側なのか、外交の現実を直視することから始めなければならない。