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福島原発汚染水、地上貯蔵タンクも漏れている

福島原発汚染水、地上貯蔵タンクも漏れている

Posted September. 05, 2013 06:38,   

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日本の福島第1原子力発電所の汚染水を保管している地上の水タンクで人が3時間浴び続ければ死亡する高い放射線量が新たに測定された。これは、これまでタンク漏れで測定された線量のうち最も高い数値だ。日本のメディアは、安倍晋三首相が汚染水漏れから1ヵ月余りが経った今月3日に対策を打ち出したが、「工程表もない対策」だと酷評した。地下と地上から汚染水問題が相次いでいるが、正確な原因も解明されていない。

日本メディアが4日付で報道したところによると、東京電力は3日、これまで放射線量が高いと把握された地上の汚染水貯蔵タンク2つの底部で、毎時最大2200ミリシーベルト(mSv)の線量が新たに計測されたという。一般の年間被爆限度は1mSvで、3時間あまりを浴び続ければ死亡に至る水準だ。

東京電力は、「タンクのつなぎ目の止水材に汚染水がしみ込んだ可能性がある」とし、「今回測定された放射線は、殆どが透過力の弱いベーター線であることが確認されており、距離を維持すれば被爆は免れる」と説明した。また東京電力は、新たな汚染水漏れが疑われていた別のタンクを再度測定した結果、底部のつなぎ目で毎時300mSvの線量が確認されたと明らかにした。

問題のタンクは、鋼材をボルトで繋ぎ合わせた組み立て式のタンク。タンクは全部で350基あるが、容量が大きく、全1000基のタンクに保管された汚染水33万4000トンのうちの7割に当たる22万トンを収めている。地下水の流入で毎日400トンの汚染水が新たに出来ている上、タンク一つを作るのに1ヵ月以上がかかるため、今後汚染水の大量漏れが懸念されている。

日本メディアは、前日に安倍内閣が470億円(約5170億ウォン)の国費をつぎ込むとして打ち出した総合対策の実効性に疑問を呈している。朝日新聞は、「原発敷地内の地下水流入を防ぐ凍土壁の設置はトンネル工事の際、一時的に使われたことはあるが、このくらい規模で長時間にわたって用いされたのは世界的にも例がない」と指摘した。