脱北者３３人が最近、中国公安に相次いで逮捕され、北朝鮮に送還される危機に直面している。金正恩（キム・ジョンウン）体制が発足し、北朝鮮当局が脱北者は３代まで処刑することを公言して以来、中国で脱北者が大規模に逮捕されたのは初めて。
中国の現地活動家によると、８日午後６時頃、吉林省延吉を出発して第３国に向かった脱北者１２人（男４人、女８人）が、遼寧省瀋陽市の沈河公安分局に逮捕された。中国の公安情報部員２人が兄弟と偽って彼らの中にもぐりこんでいた。先週末には、同じ経路で韓国行きを準備していた脱北者が、長春で７人、延吉で１１人逮捕され、１３日も、瀋陽の北駅で脱北者５人が逮捕された。５日間に各地で大規模な逮捕があった点から、中国当局が検挙に力を入れていることがうかがえる。瀋陽公安当局者は、逮捕された脱北者に「遅くても２０日までには皆北朝鮮に送還する予定だ」と話したという。
北朝鮮は、来月末まで「金正日（キム・ジョンイル）死去１００日追悼期間」と定め、この期間に脱北した場合、３代まで処刑すると国民に宣言している。北朝鮮事情に詳しいある消息筋は、「最近の様子から見て、北朝鮮に送還された人は政治犯収容所の中でも最も劣悪な咸鏡北道（ハムギョンプクト）の輸城（スソン）政治犯収容所に終身収容される可能性が高く、一部は故郷で見せしめに公開処刑される可能性もある」と伝えた。
zsh75@donga.com
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