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50年ぶりの「反対します」

Posted June. 18, 2004 22:34,   

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在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の全体会議で、50年ぶりに初めて「反対意見」が示され、指導部を当惑させるハプニングが生じたことが分かった。朝鮮総連は先月28日、東京北区の朝鮮文化会館で、全国の代議員およそ2000人が出席したなか、第20回全体大会を開いた。3年おきに開催される全体大会は、指導部にあたる中央常任委員会の人事や今後3年間の行動方針などを決める。

今年は、南北(韓国・北朝鮮)首脳会談以降初めて開かれる大会。朝鮮総連という組織の性格上「想像もできない事件」が起きたのは、大会が閉幕する直前の29日午後。中央常任委員の人事案が採択されるときだった。人事案のポイントは、徐万述(ソ・マンスル、77)議長・許宗万(ホ・ジョンマン、69)責任副議長の体制を維持するということだった。特異な点といえば、副議長4人のうち1人を40代の高徳羽(コ・ドクウ、42)朝鮮総連同胞生活副局長に決めたことぐらい。

司会を引き受けた南昇祐(ナム・スンウ)副議長は、人事案を上程した後、形式的に「反対の意見がありますか」と尋ねてから、可決を宣言しようとした。このとき、李代議員(東京)が「反対します」とし、手をあげて席から立ち上がったのだ。1955年5月に朝鮮総連が結成されて以降、1回もなかった反対意見の表明で、会場は瞬間大きくざわめいた。主催者側は「発言者が指定された席をはずしていたため、『反対』との発言自体が無効」と言う趣旨の宣言をした後、李代議員を退場させ、人事案を全員一致で確定した。

日本の治安当局者は「50年にわたる歴史の朝鮮総連で『反対の意見』が正式に表明されたのは、それだけ総連内部に改革の意見が多くなったのを示す証拠」との見方を示した。同当局者によると、指導部に挑戦した代議員が現在、東京に健在しているのも、以前には想像もできなかったことだという。

財産家の父親をついで2代目の代議員となった同代議員は、普段から徐万述・許宗万体制を批判してきたものとされる。朝鮮総連は外形上では「北朝鮮政権の前衛隊」にあたる性格を維持しているが、内部的には、すでに相当な変化が起きているというのが大方の見方だ。



hanscho@donga.com