Go to contents

院代代表辞任の劉承旼氏「荷物の片付けはタバコ1箱だけ」

院代代表辞任の劉承旼氏「荷物の片付けはタバコ1箱だけ」

Posted July. 10, 2015 07:12,   

한국어

「片付けるべき荷物と言えるものもないね。引き出しにはタバコ1箱だけだし…」

与党セヌリ党の劉承旼(ユ・スンミン)前院代代表は9日の午前、空っぽになった国会の院内代表室の中を見渡しながら、こうつぶやいた。劉氏は、今後の計画を問う質問に「国防委員会の会議には、もともと100%出席していたのだが、ここの所出席できていない」とし、「地方区の管理もやらないといけないし、議員会館にもいるだろうし、入ったり来たりするだろう」と話した。

その上で、自身を補佐していた党事務局職員の一人ひとりと握手を交わして部屋を後にした。同日午後の国会本会議には出席しなかった。本会議場の一番後部にある院内代表席に座るには居心地が悪かっただろう。

劉氏は前日、院代代表を辞任した直後に、ソウル市内のソルロンタン店で食事をした後、夕方には京畿道金浦(キョンギド・キンポ)にある焼肉店で院内代表部団と5時間にわたって深酒をした。汝矣島(ヨイド)に近い金浦は、洪哲鎬(ホン・チョルホ)院代副代表の地方区でもあり、普段、院代代表団がたびたび会食をしていた場所だ。

同日夕の飲み会には、金世淵(キム・セヨン)、閔丙珠(ミン・ビョンジュ)、金煕国(キム・ヒグク)、李宗勲(イ・ジョンフン)議員ら10人あまりが参加した。劉氏は、「自分の問題で気苦労が多かったと思う。申し訳なく思うし、感謝している」と切り出した。その上で、「来年の総選挙では、皆(選挙で)生き延びて欲しい」と語った。

最初は、劉氏の大学時代の下宿生活を話題に軽い会話が続いたが、次第に空気が重くなったという。飲み会に参加した一部の関係者は、目頭を赤くしたという。午後11時20分頃、ソウル開浦洞(ケポドン)の自宅前に着いた劉氏は、「ちょっと飲んだ」と言い残して、赤らんだ顔で自宅に入った。ほのかな笑みを見せたが、眼鏡を外した素顔には、疲れがもろに出ていた。

セヌリ党は院内代表を選ぶ選挙管理委員会(徐相箕委員長)を発足させ、14日に後任を選出することにした。この日、非公開で開かれた最高医院会議では、投票でなく、「首都圏の派閥臭の薄い人物」を全会一致の形で推戴する方向で共感帯が形成された。

親朴系(朴大統領系)は、元裕哲(ウォン・ユチョル)政策委員会議長の推戴を提案する意見が出たが、金武星(キム・ムソン)代表は「最高委員会で候補を特定するべきではない」と言う趣旨で反対したという。今週末にかけて候補の絞込みが行われると見られる。

元議長は同日午後、議員会館で劉氏と会って、「この間、お疲れでした」と話しかけた。元議長は、記者団に対して、今後の去就に関連して「今は話せるタイミングではない」と述べるのに止まった。



coolup@donga.com