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衰える米留学派、浮上する「コリナ」 金融機関の採用に新トレンド

衰える米留学派、浮上する「コリナ」 金融機関の採用に新トレンド

Posted March. 14, 2014 06:31,   

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今年1月、現代(ヒョンデ)海上に入社したキム・ナギョン氏(25)は、中学生の時、中国北京に早期留学に行った「チャイナキッズ」だ。10年近く中国で暮らし、 鋻華大学英文学科を卒業したキム氏は、昨年末、現代海上の新入社員公開採用に合格した。彼女は、「母国に帰り、役に立ちたいと思って、中国企業の代わりに、韓国の金融会社を選んだ」と話した。

現代海上が、今年採用した新入社員55人のうち、キム氏のような中国大学出身は計5人だ。皆、北京大学や鋻華大学、復旦大学など、現地の名門大学を卒業した。留学派新入社員の多くを占めていた米大学出身は、2人に止まり、初めて中国留学生に追い越された。現代海上の関係者は、「中国留学生は、かつては中国語だけ堪能だったが、今はいろんな面で、力量が優れている」とし、「今後、中国市場への進出の際、すばらしい人的資源になるだろう」と話した。

金融圏に、中国文化に慣れている韓国人留学生を指す「コリナ(コリア+チャイナ)」人材ブームが起きている。中国に早期留学に行った「チャイナキッズ」が、地元の名門大学を卒業して帰国し、中国市場で突風を巻き起こしている。中国への進出を拡大している金融会社各社は、コリナ人材の誘致競争を繰り広げている。

国民(クンミン)や新韓(シンハン)、ウリ、ハナ銀行など、中国進出の活発な主要銀行各行は、数年前から毎年3、4人ずつ、コリナ人材を採用している。最近は、クレジットカード会社や保険会社、地方銀行にも、このような傾向が広まっている。中国の「銀連」カードと提携し、中国向け事業を拡大しているBCカードは今年1月、初めて小学校から大学までを中国で卒業した留学生出身を採用し、銀聯カード事業部署に配置した。BCカードの関係者は、「中国向け事業のため、コリナ人材採用を拡大していく計画だ」と話した。

最近、中国大学のレベルが高まり、韓国人の卒業生が増えたのも、金融圏のコリナ人材ニーズを刺激している。今月22日と23日の二日間、中国上海では初めて、地元大学に在学中の韓国人留学生を対象に、「金融採用博覧会」が行われる。ハナ金融グループなど、金融会社7社が参加し、会社別にブースを設け、就職相談や面接を行う。

10年から、米ニューヨークだけでこの採用博覧会を行ってきた金融監督院傘下の金融中心地支援センターは昨年11月、北京でも行事を行った。今年は、ニューヨーを抜いて、上海で先に博覧会を開くことを決めた。金融中心地支援センターの関係者は、「上海に有名な経営大学院(MBA)留学生や現地の金融会社に働いている韓国人の経歴者も多い」とし、「中国関連の専門人材を確保しようとする金融会社各社が、上海で開いてほしいと繰り返して要請してきた」と話した。

03年は1万8267人だった中国内韓国人留学生は、昨年は6万3488人と、この10年間で3倍以上に増えた。留学生全体で占める割合も、米国の31.8%(7万2295人)に次ぎ、28.0%と2番目に多い。

金融圏の関係者は、「中国の金融市場が拡大したら、韓国金融会社各社の中国向け事業も拡大し、コリナ人材らの金融圏への進出はさらに増えるだろう」と話した。