Go to contents

「台風被害予防方法」 実験では濡れた新聞紙とテープがガラスを破損

「台風被害予防方法」 実験では濡れた新聞紙とテープがガラスを破損

Posted July. 26, 2013 03:11,   

한국어

「この数値を見てください。新聞紙を貼りつけて水をかけてみたところで大差ありません」

23日、忠清北道清州市(チュンチョンプクト・チョンジュシ)のLGハウシス窓戸技術センター。窓戸材・完成窓事業ソリューションチームのキム・ジョンヒョン課長は、「窓戸力学実験設備」の作動を止めた後、プリントされたデータを見て話した。

ここでは、窓に新聞紙とテープを貼れば強風により耐えられるのかどうかを測定する実験が行なわれていた。LGハウシスのすべての窓は、窓戸技術センターで、耐風圧性(風圧に耐えられる性能)、断熱性、水密性(液体がもれない性能)、遮音性(騒音を遮断する性能)など様々なテストを経た後に出荷される。

●台風より強い風で実験

昨年夏の台風「ボラヴェン」と「テンビン」が立て続けに韓半島を襲った頃、高層マンションの住民は必死に窓に新聞紙とテープを貼りつけた。消防防災庁が「台風に備える国民の行動要領」で、強風による窓の破損を予防する効果的な方法として紹介したためだった。

巨大な城壁を連想させる窓戸力学実験設備で、約2分間、横、縦それぞれ1.5メートルの大きさの2重窓に秒速80メートルの強風を吹きつけた。ボラヴェンの最大風速、秒速約50メートルよりも強い風だ。

キム課長が見せた実験の結果には、窓の変形がどの程度かを表す数値が出ていた。濡れた新聞紙が貼られた窓の変形量は約4.71ミリだった。変形量は、曲がった程度が最もひどかった中央の部分の変形量(13.02ミリ)から上(9.18ミリ)と下(7.44ミリ)の変形量の平均(8.31ミリ)を引いた値だ。数値が大きいほど変形が大きく、破損の確率が高まる。何も貼りつけなかった窓は4.45ミリで数値が小さかった。窓にテープをX字に貼った時も何も貼らなかった時より数値が大きかった。

同じチームのミン・ビョンチョル氏は、「濡れた新聞紙やテープは、ガラス窓が破損した際に破片が飛び散ることを防ぐことができるが、破損の確率を下げることはできない」と説明した。

●窓枠の性能改善に力を入れる

実際、昨年の台風による窓の破損原因は、ほとんどが窓を窓枠に固定させるシリコンが老朽化したためだった。この日の実験でもこのような事実が立証された。窓の4辺にテープを貼った後、強風を吹きつけたところ、変形量が4.39ミリで最も低くかった。テープを貼る苦労をするなら、「X」に貼るよりも、窓枠と窓が接するところを攻略するのがいいということだ。

このような理由で、LGハウシス窓戸技術センターは、窓枠の性能改善に力を入れている。実際、窓枠の幅が広いほど強風によく耐えられるが、無条件に広げることはできない。窓の最も主要な機能である「視野確保」を阻害するためだ。

窓を固定する部分は、「マリオン」と「トランザム」に分かれる。マリオンは縦桟、トランザムは横桟のことだ。海岸にある超高層ビルの場合、横4メートル、縦2.3メートルの大きさのバルコニーの窓に幅が約10センチのマリオンが使われる。内陸の地域で同じ大きさのバルコニーの窓にはマリオンの幅は約9センチだ。LGハウシスが強調する台風特化商品「D233海岸用バルコニー2重窓」も、窓を固定する部分の幅を広げ、耐風力を強化した。

窓枠に補強材を追加して耐風性能を強化することもできる。LGハウシス窓戸材商品企画チームのチェ・テファン代理は、「基本的にポリ塩化ビニール(PVC)の窓枠には鉄筋補強材が入る。厚い鉄筋を入れるほど、また「一」型よりも「ㄴ」型や「ㄷ」型の鉄筋を入れた方が、強度を強くすることができる」と伝えた。窓枠の素材そのものを変える場合もある。同社の「ハイブリッドAL-PVCウィンドウ」は、窓枠の外側にPVCの代わりにアルミニウム素材を使用して耐風圧性能を強化した製品だ。