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中国産水産物の輸入、今年すでに42%急増

中国産水産物の輸入、今年すでに42%急増

Posted December. 26, 2001 09:54,   

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中国産の水産物が、優れた価格競争力を武器に韓国人の食卓を早いスピードで占領しつつある。しかし高価な韓国産に見せかけて販売していることも少なくなく韓国の漁民に大きな被害を与えている。

海洋水産部によると、10月末までの今年の中国産水産物の輸入量は、40万2000トン(5億200万ドルに相当)で、去年1年間の輸入量28万3000トン(4億8700万ドル)に比べて、すでに42.0%も増え急増している。97年、98年に比べると4倍近い量だ。

これによって、水産物全体の輸入量のうち中国産が占める比重も、97年の22.0%から今年は46.9&%に上昇している。

多く輸入される中国産水産物は△冷凍イカナゴ16万97トン△冷凍スルメイカ1万8311トン△冷凍タチウオ1万6683トン△生のヘラブナ8251トン△冷凍フグ5284トンなどだ。

中国産の輸入が急増している理由は、安価なうえ韓国と地理的に近く輸送費がすくなくてすみ鮮度を維持するのにも問題がないからだ。

中国は優秀な養殖技術に支えられて、水産物の生産高で世界第1位の座を守っている水産大国だ。国連食糧農業機関(FAO)によると、1999年の中国の水産物生産量は、韓国の17.7倍にのぼる。

中国産水産物は、安価だとの理由から品質の面で韓国産に比べて大きく劣るものとされているが、必ずしもそうではないものと分析される。

最近、刺身専門店を恐ろしいスピードで占領しつつある生のホンニベがその代表的なケース。中国産の生のホンニベは、高級刺身用の韓国産ヒラメと比べて味の面でそれほど劣らない上、価格は3分の1にもならない。そのため、刺身専門店で韓国産に見せかけて販売しても、客はほどんど気付かない。

政府は生のホンニベによる韓国の養殖漁民らの被害が深刻な水準に至ったことを受けて、来年から関税を10%から50%に引き上げ、韓国産と輸入物を区分表示するようにするなど対策作りに出たが、すでに手後れの処方せんだというのが水産業界の見方だ。



千光巖 iam@donga.com