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[社説]G20サミット主催、先進化加速の機会にしなければならない

[社説]G20サミット主催、先進化加速の機会にしなければならない

Posted September. 28, 2009 08:26,   

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韓国が来年11月、アジアで初めてG20サミットを開催することになった。これで韓国は、米国(2回)、英国、カナダに続き5番目であり、アジア初のG20サミット主催国になる。世界約230ヵ国の中でグローバルな懸案を話し合うG20に入っただけでも大韓民国の成就を立証することだが、会議誘致の成功は、外交史に残る快挙であり、国家の地位向上の決定的な機会をつかんむだと言える。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は昨年11月、ワシントンで開かれたG20第1回会議から戻った直後、会議誘致の意志を明らかにし、これに伴いタスクフォースが稼動した。李大統領の「首脳ネットワーク」が力を発揮し、司空壹(サ・ゴンイル)G20企画調停委院長をはじめとする政府関係者が主要国を回って努力したことが実を結んだ。

これまで、G8が世界の政治・経済の秩序を主導したが、8ヵ国の力だけでは世界の懸案を解決するのに限界があった。経済危機だけでなく、気候変動、核拡散、テロなどのグローバルな難題が登場し、新たな国際的リーダーシップが必要な時期にG20が胎動した。G20は、全世界の総生産の85%以上を占める。世界の問題でG8の役割はますます減ると予想される。ピッツバーグで、首脳たちは、「G20会議を『世界最高の経済協議体(プレミア・フォーラム)』にする」ことで合意しただけに、経済分野ではG8に取って代わる可能性が高い。

G20韓国会議では、経済危機の出口戦略、金融規制、国際通貨基金(IMF)や世界銀行改革などが主要議題に登場するものとみえる。韓国が開催国として議題選定と結論の導出過程で主導的な役割を果たして会議を成功させれば、「ポストG8」の一つの主役として地位を高めるだろう。

先進国と新興国および開発途上国は、世界的な経済不均衡の解消案、金融危機克服案をめぐり意見の相違を表わしている。韓国は、先進国入りを目前にし、成功的な開発途上国と経済新興国の経験を持っており、「中間者的仲裁の役割」に適任だ。

G20サミットの開催を韓国の政治・経済・社会全般の「国格」を先進国レベルに高める契機にしなければならない。世界経済フォーラム(WEF)の世界国家競争力の順位で、韓国は19位を記録した。特に、労使協力など、労働部門の競争力は世界最下位圏だ。金融市場の成熟度、銀行の健全性などの順位も、G20サミット開催国としては恥ずかしい水準だ。

G20サミット主催までの1年あまりの間、代議民主主義の復元をはじめとする政治文化の先進化でも、国民と世界が認める成果を出さなければならない。そうでなければ、G20サミットを開催する「民主主義後進国」の不名誉を負う憂慮もなくはない。