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朝鮮仏像から高麗時代の写経が発見

Posted May. 25, 2017 08:39,   

Updated May. 25, 2017 08:39

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全羅北道南原市(チョンらプクト・ナムウォンシ)の実相(シルサン)寺の朝鮮仏像の中から、高麗時代の写経(仏教の経典を書き写したもの)が発見された。

仏教文化財研究所は24日、「実相寺の極楽殿に安置された乾漆仏像の頭の中から高麗時代に作られた『桑紙銀泥大般若波羅密多経』1冊が発見された」と明らかにした。仏教経典である大般若波羅密多経を銀粉(銀泥)で書いた写経は、国内に4点伝えられているが、このうち慶州の祇林(キリム)寺の毘盧遮那仏から発見された写経3冊は宝物第959号に指定されている。

 

同研究所は、仏像の保存状態を把握するために3DのCT撮影を実施した際、写経を発見した。写経は、桑の木で作られた紙に銀泥で文字が書かれていた。

大般若波羅密多経の600巻中の396巻を書き写した写経には、「李長桂とその妻の李氏が施主した」という記録が残っている。同研究所は、高麗史など各種文献を探してみたが、李長桂に関する記録は見つからなかった。同研究所遺跡研究室のイム・ソクキュ室長は、「内容上、祖先の冥福を祈って家の災いを祓うために奉献した写経」と分析した。

写経が出てきた乾漆仏像は、朝鮮前期に作られたもので、土の表面に漆を塗った麻布を付けた後、内部の土を取り除いて作られた。高麗時代から朝鮮時代に作られた乾漆仏像は、約20体残っている。実相寺の乾漆仏像は何度も修理を経て外観が変わった状態であり、同研究所はCTを通じて金箔の下の原型を確認した。



金相雲 sukim@donga.com