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レゴのオタクたちに朗報、101万個がちりばめられた幻の世界

レゴのオタクたちに朗報、101万個がちりばめられた幻の世界

Posted July. 20, 2018 09:29,   

Updated July. 20, 2018 09:29

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子供たちはもとより、大人たちからも愛される世界的なおもちゃ「レゴ(LEGO)」で作った幻の世界がソウルにやってくる。

東亜(トンア)日報と(株)ザハが主催する展示「アイ・ラブ・レゴ」のワールドツアーの最初の展示が、20日からソウル江西区(カンソグ)にあるロッテ百貨店金浦(キムポ)空港店の文化ホールで開かれる。「アイ・ラブ・レゴ」は、デンマークのレゴグループから世界で唯一レゴタイトルを認められた展示会だ。

計6つのセクションで構成された「アイ・ラブ・レゴ」は、使われたレゴが計101万6000個に上る。創造的な想像力で作り出した古代中世ローマから現代の都市、遠い将来の宇宙世界まで多様な姿を盛り込んでいる。制作期間だけで数年もかかった作品が多いが、その圧倒的な威容は、見た瞬間、開いた口が塞がらないほどだ。

特に見逃せないセクションは、「グランドシティ」だ。現代都市のあれこれを再現したこの作品は、2010年から制作して、これまで28万個のレゴが使われ、まだ拡大し続けている。高い超高層ビルから動く列車と通行人までを細かく作った。展示側は、「多様な都市の姿を表現するために使ったレゴ色だけでも1000種類に上る」と説明した。

何よりローマブリックは、今回のソウル展示を記念して、特別新作も披露する。ほかならぬ韓国の「国宝1号」である崇礼門(スンレムン)だ。専門家らは、韓国を代表する象徴的建築物を苦心した末、5000個のレゴで1ヶ月以上作業して崇礼門を作った。

米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のファンなら、3年間制作して完成した「イーグル要塞」も必見の作品。原作小説「氷と炎の歌」に登場するアリン家の城を形象化したもので、2016年、欧州トスカーナ漫画祭で初披露され、約30万人が観覧する記録を立てた。模型なのに城の高さが1.8メートルに達し、使われたレゴは約33万個だ。

このほか、古代ローマの姿を形象化した「ネルウァ広場」とカリブ海の海賊の姿を盛り込んだ「海賊船」、制作期間だけでも4年間がかかった「中世時代の城」など、どれ一つ見逃すことができない。

展示の背景を知ってみると、観覧はなおさら興味深い。レゴは、デンマークのおもちゃなのに、展示のサブタイトルが「From Italy To Seoul」である。実は今回の展示を披露する人たちは、イタリアのレゴユーザーの会「ローマブリック(Romabrick)」だからだ。欧州で最も古いレゴユーザーの会の一つであるローマブリックは、主にイタリア・ローマ出身でレゴグループから認証を受けて、直接レゴを制作したりする。ローマブリック側は、「参加メンバーの中には、実際の建築家やエンジニアも多数あり、さらにリアル性を高めることができる」と自慢した。

彼らが披露する「アイ・ラブ・レゴ」展示は、2016年末に初めてイタリアで紹介され、膨大な反響を巻き起こした。欧州全域から駆けつけた観客が50万人以上も観覧した。展示の関係者は、「このような爆発的な呼応に力づけられて、ワールドツアーが決まり、その最初の都市としてソウルに来た」とし、「現地では子供、青少年に匹敵するほど多くの大人の観客が集まって、高い展示レベルに賛辞を送った」と耳打ちした。12月30日まで。9000〜1万5000ウォン。お問い合わせは1833-4249まで。


丁陽煥 ray@donga.com