ドルトムントキラーの孫興民、ＣＬでの活躍に期待

イングランド・プレミアリーグ（ＥＰＬ）トッテナム・ホットスパーのＦＷ孫興民（ソン・フンミン＝２５、写真）にファンたちがつけたニックネームの一つに「養蜂業者」がある。黄色と黒の縞模様が入ったユニフォームを使い「蜂蜜軍団」と呼ばれるドイツ・ブンデスリーガのドルトムントに強い姿を見せてきたからだ。

孫興民は１４日午前３時４５分、ロンドンで行われる２０１７～２０１８ＵＥＦＡチャンピオンズリーグ（ＣＬ）Ｈ組のグループリーグ第１戦でドルトムントと対戦し、今季ＣＬ初得点に挑む。また、孫興民が、この試合で１得点を挙げれば韓国人の欧州クラブ対抗戦得点記録で車範根（チェ。ボムグン）元代表監督（１位＝１０得点）と並ぶことになる。

昨季にトッテナムで２１得点を記録した孫興民だが、今季は６月に腕の手術を受けた影響などで、まだ得点がない。孫興民はＥＰＬリーグ戦４試合に出場したが、３試合は途中出場だった。チーム内でポジション争いをしているハリー・ケインらがリーグで得点を挙げて活躍しているため、レギュラーの座を勝ち取るためにはドルトムント戦での活躍が重要だ。

英紙デイリースターは、「孫興民はドルトムントの『クリプトナイト』だ」と書いた。クリプトナイトは映画や漫画キャラクターのスーパーマンに致命的な弱点である鉱物のこと。孫興民は、自身が所属した全ての欧州クラブでドルトムントを相手に得点を挙げた。ハングルク所属だった２０１２～２０１３シーズンにドルトムントを相手に４得点を挙げ、翌シーズンにはレバクーゼンで１ゴールを決めた。２０１５～２０１６シーズンはトッテナムでヨーロッパリーグで１得点を挙げた。

孫興民の得点感覚の回復は代表チームのためにも重要だ。代表チームの１０月のアウェー強化試合は、海外組を中心に代表メンバーを招集する予定だからだ。代表チームの関係者は、「申台龍（シン・テヨン）代表監督がテレビ中継や統計プログラムなどを通じて孫興民の体調をチェックすることになるだろう」と話した。

鄭允喆 trigger@donga.com