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米が注目する文正仁氏の振る舞い

Posted June. 24, 2017 09:08,   

Updated June. 24, 2017 09:08

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「どの『文氏』のことなのか。(Which Moon?)最近、(文在寅大統領ではなく)ニュースに取り沙汰されている別の『文氏』がいる・・・」

国務省のナウアート報道官は22日(現地時間)、定例会見で、「文氏の声明に同意するのか」という質問を受けて、笑いながらこのように話した。ナウアート報道官が来週ワシントンで開かれる韓米首脳会談について説明していた時だった。

記者は自分が質問した「文氏」が文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐官(統一・外交・安保)であり、先週ワシントンを訪問して「北朝鮮が挑発を中止すれば、韓米合同訓練の縮小を米国と協議できる」と発言したことに対する質問だったと明らかにした。すると、ナウアート報道官は「(皆さんは)混乱するかもしれないが、この人(文正仁)の姓も文だ。文特別補佐官の発言は、個人の意見と理解する。韓国政府全体の意見を代弁するものではない」と強調した。

FOXニュースの元アンカーのナウアート報道官が、かたくなりがちな会見のムードを和らげるために「どの文氏?」と冗談のように言った面もあるが、同時にトランプ政権が文特別補佐官の主張と違って個人ではなく文大統領の特別補佐官としての振る舞いを注視していることを象徴的に物語る場面だ。ワシントンのある消息筋は、「国務省報道官が韓国政府の説明を受け入れて文特別補佐官の問題発言は個人の意見と言ったにすぎず、実際に文特別補佐官が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交安保構想にどのような影響を及ぼしているのか非常に関心が高い」とムードを伝えた。また別の消息筋は、「トランプ政権では文大統領と文特別補佐官の名前が似ていて、混乱する人が多い」とも話した。

ナウアート報道官はさらに、対北対話の再開条件について、「米国の立場は一つも変わっていない」と明らかにし、「米国は(対話のために)北朝鮮の非核化を望む。今後もそうだ」と強調した。

一方、米国務省のアダムス報道官(東アジア太平洋担当)は、北朝鮮のケ・チュンヨン駐インド大使が最近、米国が大規模軍事演習を中止するなら、北朝鮮も核とミサイル実験を凍結することができると話したことに対して、「韓米同盟が法的に長年行ってきた防衛性格の軍事演習を北朝鮮の不法な核・ミサイル計画と同等に見ることはできない」と一蹴した。匿名を求めた国務省のある官僚は、「ヴォイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送とのインタビューで、「ケ大使の主張は不法なことと合法なことを交換しようと米国に要求するようなもの」と批判した。



李承憲 ddr@donga.com