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日本で猫ブーム…「ネコノミクス」新造語まで

日本で猫ブーム…「ネコノミクス」新造語まで

Posted June. 23, 2017 09:07,   

Updated June. 23, 2017 09:07

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日本で猫の人気が高まっている。特に子猫の価格はこの3年間で60%も上がった。「ネコノミクス」という新造語も登場した。

 

ネコノミクスは、「猫(ネコ)」と経済学を意味する「エコノミクス(Economics)」の合成語だ。猫シンドロームによる経済効果を示す言葉で、安倍晋三政府の経済政策「アベノミクス」を模倣した言葉だ。

日本経済新聞によると、猫ブームは一人暮らしの若い世代や高齢者を中心に起きている。犬と違って高齢者も留守にすることが多い独身者も飼いやすいためだ。

家族のような存在である猫に財布を開く人が増え、希少種の場合100万円(約1000万ウォン)以上の値がつくこともある。

ペットショップ大手のコジマで昨年、子猫の平均販売価格は1匹20万円で3年前の2013年に比べて60%上昇した。価格上昇は今年に入っても続いている。

東京の別の専門店の関係者も、「3年前までは30万円ほどの猫がよく売れたが、今は40万~50万円が人気」と話した。最近ではスタイルや顔が美しく、ショーなどで入賞歴のある品種の子猫に人気が集中している。

 

東京大学の赤川学教授(社会学)は、日本人が猫に熱狂する背景に家族構造の変化があると分析した。「犬の場合は、散歩の世話など、ある程度専従的ケアラーが必要だが、猫の場合は共稼ぎでも単身者でも飼いやすい」ということだ。また、猫はほとんど★室内で飼うので、写真や動画を撮ってソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)などに投稿するのにもいい。さらに犬と飼い主の関係は上下関係で固定しているのに対して、猫と飼い主の関係は小猫の時は子供のようで大人になれば会社の同僚や配偶者のような存在になるということだ。

2013年9月に改正動物愛護管理法が施行されたことも影響を及ぼした。消費者との対面販売が義務づけられ、ネットで販売していた繁殖業者が廃業した。当然、繁殖が減り、価格上昇の要因になった。

ペットフード協会によると、全国で飼育されている猫は2016年基準で984万7000匹で、犬(987万8000匹)より3万1000匹少ない。2012年は犬が猫より176万6000匹多かった。今年は逆転する可能性があるという。



徐永娥 sya@donga.com