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智異山のツキノワグマが金泉までの80キロを移動してもわからず

智異山のツキノワグマが金泉までの80キロを移動してもわからず

Posted June. 22, 2017 08:59,   

Updated June. 22, 2017 08:59

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昨年9月、智異山(チリサン)国立公園から姿を消した絶滅危機野生生物1級のツキノワグマが、80キロも離れた慶北金泉市(キョンブク・キムチョンシ)に位置する修道山(スドサン)で発見された。環境部と国立公園管理公団は9ヶ月間、クマの足跡を把握していなかったことが明らかになった。

環境部と国立公園管理公団は14日、慶北金泉で捕獲されたツキノワグマの遺伝子を検査した結果、「ウスリー亜種」であり、2015年、智異山国立公園の種復元センターで生まれ、同年10月に放されたクマだと、19日明らかにした。主に智異山北部の不無長嶝(ブルムジャンドゥン)尾根一帯で活動していた雄のツキノワグマだが、昨年9月から行方不明の状態だったと付け加えた。

環境部は、クマの耳に位置追跡装置を取り付けておいたが、昨年9月から信号が受信されず、ヘリコプターなどを利用して捜索してきたと明らかにした。発見されたクマは、耳に傷跡があることが判っており、何らかの理由で位置追跡装置が外れたものとみられる。

環境部は、ツキノワグマの活動半径は15キロ以内なので、異例なことだとしながら、むしろ「智異山ツキノワグマ、白頭(ペクトゥ)大幹を開拓する」というタイトルの報道資料まで出した。光州(クァンジュ)・大邱(テグ)高速道路と大田(テジョン)・統営(トンヨン)高速道路を通過した後、徳裕山(トクユサン)国立公園を通って、金泉修道山に達したものと推定されると主張し、移動経路の確認もせず、「このようなクマの移動は、白頭大幹の生態通路が復元された証拠だ」という根拠のない主張まで付け加えた。



李美智 image@donga.com