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大阪地検、森友学園を家宅捜索、

Posted June. 21, 2017 08:32,   

Updated June. 21, 2017 09:35

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安倍晋三首相と関連した学校スキャンダルの1つである学校法人「森友学園」に対して、検察が捜査に本格的に着手したと、20日、日本のメディアが伝えた。

森友学園の問題に安倍首相の夫人、昭恵氏が関わっており、安倍首相の関与も疑われていることから、真相究明の行方によって政権へのダメージは免れない。これに加え、安倍首相は知人が運営する学校法人「加計学園」の獣医学部新設に特恵を与えたという疑惑まで重なり、内閣支持率が急落している。

大阪地検特捜部は19日午後7時頃から、大阪にある森友学園の事務所と籠池泰典前理事長の自宅などを家宅捜索した。家宅捜索は20日未明まで徹夜で行われた。

日本のメディアによると、森友学園の問題と関連して、現在まで大阪地検特捜部には籠池前理事長の贈賄疑惑、森友学園に国有地を売却した財務省側の背任疑惑、森友学園の補助金適正化法違反の疑いの3件の告発状が提出されている。問題が発覚後、一連の告発状の受理にともなう家宅捜索は初めて。検察は19日、学園が運営する幼稚園の教職員の人数を膨らませて地方自治体の補助金を不正に得たという内容を中心に家宅捜索した。

メディアは、森友学園が運営する小学校の名誉校長を務めた昭恵氏の配慮で9億5600万円(約97億ウォン)相当の国有地を1億3400万円で購入したという疑惑が今回の捜査で究明されるか注目している。毎日新聞は、「検察は、財務省近畿財務局が国有地を不当に安く学園に売却したとする背任容疑での告発を受理しており、近く財務局を捜索する方向で検討している」とし、一連の問題がどこまで解明されるかに焦点が集まっている。

一方、大阪地検に告発状が受理されたのが3月末だが、定期国会の閉会(18日)と安倍首相の記者会見がすべて終わった19日午後7時頃から家宅捜索が始まったという点に対して、偶然の一致と見ることはできないという指摘が出ている。籠池前理事長は、家宅捜索が終わった20日朝、記者会見を行い、「国策捜査」とし、「安倍首相の記者会見直後という捜索手法には、強烈な違和感を覚えている」と話した。

籠池前理事長は、昭恵氏をめぐる論議が真っ最中だった3月、国会の証人喚問に出席し、「昭恵夫人を通じて安倍首相から100万円の寄付をもらった」と暴露し、安倍首相を窮地に追い込んだ。このため、今回の捜査が安倍首相に不利な内容を暴露した籠池前理事長と森友学園だけを標的にしたのではないかという疑惑が提起されている。これに対して検察関係者は、「国会会期中の捜査は政争の具に悪用される恐れがあるため避けた」とし、「手ぬるい捜査をするつもりはない」と明らかにし、今後の行方が注目されている。



徐永娥 sya@donga.com