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三星重工業が2兆9000億ウォンを受注

三星重工業が2兆9000億ウォンを受注

Posted June. 03, 2017 08:51,   

Updated June. 03, 2017 09:01

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三星(サムスン)重工業が2兆8500億ウォン規模の超大型海洋プラントを受注した。国内大手造船会社による受注ニュースが相次いでいる上、船舶価格も反発の兆しを見せており、造船業市況の回復への期待が高まっている。

三星重工業は2日、2兆8534億ウォン(約25億4000万ドル・契約はウォン建てで交わす)規模の大型海洋プラントであるモザンビークのコーラル浮遊式液化天然ガスの生産・貯蔵・荷役設備(FLNG)プロジェクトの建造契約を交わしたと発表した。2013年6月、三星重工業が受注した30億ドル規模のエジナ浮体式石油生産・貯蔵・荷役設備(FPSO)プロジェクト以降、世界的にも最大海洋プラント契約である。

今回受注したFLNGは、長さ=439メートル、幅=65メートル、高さ=38.5メートルで、その重量だけでも21万トンに上る超大型海洋設備である。年間約340万トンのLNGを生産できる。三星重工業は、フランス・テクニフ、日本のJGCと一緒にコンソーシアムを組んで、今回のプロジェクトを獲得した。FLNG船体の設計・購買・製作の全工程と、上部プラントの生産設計と製作など、三星重工業が担当する工事金額だけでも2兆8500億ウォンに上る。三星重工業の関係者は、「1月も1兆5000億ウォン規模の浮体式石油・ガス生産設備(FPU)を受注するなど、2015年以降、国内造船会社の中はで唯一に海洋プラントの受注を続けている」と語った。

海洋プラントの受注が続く中、船舶受注の実績まで改善され、造船業界は業況回復への期待が高まっている。

三星重工業は今年に入って、今回の契約を含め、計48億ドル(13隻)規模を受注した。現代(ヒョンデ)重工業グループ内の造船3社(現代重工業、現代三湖(サムホ)重工業、現代尾浦(ミポ)造船)も1〜5月に62隻、38億ドル規模を受注した。昨年同期間、現代重工業グループは、10億ドル(12隻)の受注にとどまった。現代重工業グループは5月までの実績で、今年の受注目標である75億ドルの半分を超えており、今年の受注目標の超過を期待している。同期間、大宇(テウ)造船海洋も、1億3000万ドル(2隻)の受注から7億7000万ドル(7隻)の受注を記録し、受注実績が6倍近くへと拡大した。

船舶価格も反発の兆しを見せている。英造船・海運専門分析機関「クラークソン・リサーチ」によると、今年4月にバルク船の新造船価(新規乾燥船舶価格)が上昇したのに続き、5月は、タンカーの新造船価が2、3年ぶりに上昇した。

国内造船会社の常連受注船種である31万DWT(載貨重量トン数・船舶に積載できる貨物重量)級超大型タンカー(VLCC)の新造船価は、2014年5月の1隻=1億100万ドルから下落し始め、1隻=8000万ドルにまで下がったが、5月は8050万ドルへと50万ドルが上昇した。超大型液化石油ガス運搬船(VLGC)をはじめ、主要船種の価格が2014年以降、3年ぶりに一斉に上昇したことをめぐり、造船業界では、業況が好転するシグナルと受け止める見方が多い。

造船業界の関係者は、「船舶価格が底を打って上昇するのではないかという考えがあるので、船主社各社の発注を巡るお問い合わせもかなり増えている。業況が一瞬にして回復するのは難しいが、前向きなシグナルが来ていることは確かだ」と説明した。



金道炯 dodo@donga.com