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メルケル首相、「同盟国に頼れぬ」

Posted May. 30, 2017 10:09,   

Updated May. 30, 2017 10:10

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ドイツのメルケル首相が、第2次世界大戦後、最も強い口調で、米国と英国の大西洋同盟と距離を置くことを決心する発言をした。

メルケル氏は28日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンのあるビヤホールで行われた選挙運動の遊説で、「欧州はもはや米国と英国の同盟だけに依存することはできない。他の国に依存する時代は終わった」と述べた。そして、「我々は自分たちの運命を自分たちの手で決めなければならない」と宣言した。2500人の群衆は1分間拍手を送り、メルケル氏に応えた。米紙ワシントン・ポスト、は「第2次大戦後70年間で最も強く独立的な役割をするという宣言」と評価した。

メルケル氏は演説で、「同盟に依存できないということをこの数日で経験した」とし、27日に終わった北大西洋条約機構(NATO)首脳会議と主要7ヵ国(G7)首脳会議の期間に米国のトランプ大統領と会って感じた失望が今回の発言の背景にあることを明らかにした。メルケル氏は27日、G7首脳会議でトランプ大統領の反対で気候変動対策の枠組み「パリ協定」の合意が維持できなかったことに対して「非常に不満足」と明らかにした。

9月の総選挙で4期目を目指す政治的発言という見方もあるが、準備された発言という分析が支配的だ。フランスのマクロン大統領と協力し、トランプ氏の米国と距離を置き、英国の欧州連合(EU)離脱後の状況に備える布石ということだ。メルケル氏が7月にドイツで開かれる主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議でトランプ氏と再会してどのような腹案を出すのか関心が集まっている。



董正民 ditto@donga.com