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李洛淵氏の首相承認、9合目を超えた

Posted May. 30, 2017 09:05,   

Updated May. 30, 2017 09:06

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李洛淵(イ・ナギョン)首相候補に対する国会承認が9合目を超えた。「キャスティングボート」を握る野党「国民の党」が29日、「大乗的次元で協力する」と明らかにし、31日の本会議で通過が可能になったためだ。与党「共に民主党」と大統領府は、李氏の承認に否定的な自由韓国党と「正しい政党」に対する説得に総力を挙げる考えだ。

「国民の党」は29日午前と午後の2度、議員総会を開き、李氏を承認するかどうかについて金東喆(キム・ドンチョル)院内代表など院内指導部に一任することを決めた。その後、金院内代表は記者団に対して、承認に協力する考えを明らかにした。

これにより李氏に対する人事聴聞の経過報告書は、早ければ30日にも処理されるものと見られる。13人で構成された国会人事聴聞特別委員会には、「共に民主党」が5人、「国民の党」が2人含まれている。両党が賛成する場合、過半数の賛成で経過報告書の採択が可能だ。本会議でも「共に民主党」(120議席)と「国民の党」(40議席)が賛成すれば、在籍議員299議席の過半数を超えることができる。

一部では自由韓国党も文在寅(ムン・ジェイン)政府の初の人選に対して最後まで反対することは難しいという観測が流れている。このため、李氏の承認に同意する代わりに偽装転入と脱税疑惑など様々な問題がある康京和(カン・ギョンファ)外交部長官候補や金尚祚(キム・サンジョ)公正取引委員長候補の指名撤回を求めて「ビッグディール」に出るという見方もある。

自由韓国党の鄭宇沢(チョン・ウテク)院内代表は同日、「一部の候補のうち5大不正の該当者に対しては安定的な国家運営と真の協治のために指名撤回を要求する」と明らかにした。また、康氏の各種疑惑を取り上げ、「康氏に対する指名撤回」を国政協力のための自由韓国党の「最低条件」に掲げた。

李氏は同日、人事聴聞会準備事務所に姿を現さず、自宅に留まった。当初、李氏は聴聞会と関係なく承認前まで準備事務所で国政の勉強をする計画だった。一部では、任命同意案の処理で野党の反発が強くなったことで、李氏が低姿勢に出たのではないかという見方が出ている。メディアに露出して聴聞会に関する発言をすること自体が良くないという判断による。

一方、リアルメーターがCBS「キム・ヒョンジョンのニュースショー」の依頼で26日に実施した世論調査で、回答者の72.4%が「国会は承認に賛成すべき」と考え、反対(15.4%)より5倍ほど多かった。地域別では、すべての地域で賛成意見が優勢な中、特に李氏の光州(クァンジュ)・全羅(チョンラ)で賛成の割合(84.9%)が最も高かった(詳しい内容は中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照)。



吉鎭均 leon@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com