CNNは17日、ある消息筋を通じて、コミー氏がトランプ大統領と交わした話の内容は良いことであれ悪いことであれ、できるだけ全てを記録に残そうと努めたと報じた。コミー氏の側近である同消息筋は、「特にコミー氏は、トランプ大統領との単独面談で、その要請(フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の捜査の中断)を受けた時、『肝を冷やした』とし、これを記録に残した」と伝えた。
ニューヨーク連邦検察官出身で2013年9月にFBI長官に就任したコミー氏は、几帳面で徹底しているが、普段、高官との会話を「保険用」に残しはしなかったと、CNNは伝えた。
コミー氏は昨年、大統領選挙の11日前にヒラリー・クリントン民主党候補(当時)のメール問題の再捜査の方針を明らかにし、トランプ大統領の当選に追い風となった。しかし、トランプ大統領は就任後、ロシア疑惑に関するFBIの捜査の矛先が自分に向けられると、9日、コミー氏を更迭した。当時、トランプ大統領は更迭の事実をメディアに先に知らせ、12日のNBCのインタビューで、「コミー氏は、私は捜査の対象ではないと言った」、「コミー氏が長官を続けたがった」と明らかにし、コミー氏を公開的に蔑んだ。
そのうえトランプ大統領は、コミー氏と交わした話の内容を録音したテープがあると主張し、「ファクト戦争」の宣戦布告をした。するとコミー氏は側近を通じて、話の内容を書いたメモの存在を明らかにし、反撃に出たのだ。
コミー氏は、トランプ大統領に関するメモを議会で証言したりメディアのインタビューを通じて明らかにすることを望んでいると、消息筋は明らかにした。同消息筋は、「コミー氏はトランプのテープが存在することを望んでいる。テープがあるならメモと検証することができるだろう」と話した。
黃仁贊 hic@donga.com