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外国人観光客のショッピングフェスティバル「ソウルサマーセール」を来月開催

外国人観光客のショッピングフェスティバル「ソウルサマーセール」を来月開催

Posted April. 04, 2017 08:27,   

Updated April. 04, 2017 08:27

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ソウル市は、外国人観光客のためのショッピングフェスティバル「ソウルサマーセール」を、平年より1カ月半ほど早めて、5月23日に開催する。中国人観光客の減少で観光業界などの打撃が大きくなったことを受けて発表した妙手であり、苦肉の策ともいえる。史上最多の136社が参加し、最大で80%まで割引イベントを開く。

2011年に始まったソウルサマーセールは、毎年7月の1ヶ月間行われた。しかし、今年は中国政府の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)をめぐる「報復」措置で、中国人観光客が激減したことで、平年より早い5月から7月末までの70日間開くことにした。ショッピングを好む個別観光客を引き寄せるためだ。市の関係者は、「中国が韓国観光商品の販売を全面禁止した3月第3週(13〜19日)の中国人観光客は前年同期比13万人から7万人に減った」と話した。

今年の参加企業は、昨年の108社より26%増加した。ソウル市内の主要デパートや免税店からファッション・ビューティー、医療機関、食飲料メーカーまで多岐にわたっている。特に、昨年までは参加しなかった宿泊業者が、被害が大きくなったことで初めてイベントに参加することを決定した。「グランドヒルトンソウル」をはじめ、ソウル市内の19のホテルが客室50%割引、3泊で1泊無料などの恩恵を多様に提供する。

ソウル市は、中国のTHAAD報復措置による被害を最小限に抑えるために、先月7日、官民合同会議を経て、「ソウル観光4大特別対策」を発表した。時期を繰り上げ、期間を増やした今回のソウルサマーセールも、その一環といえる。

特別対策によると、直撃を受けた零細観光業者に1305億ウォン規模の小商工人特別保証を優先的に支援する。観光客の減少で最も大きな打撃を受けた業種の一つである中国語観光通訳案内士は、ソウル市の公共雇用である「ニューディール雇用」事業と連携する案を検討している。外国人のための体験型旅行商品のショッピングモール「ワン・モアトリップ」は今月から、割引販売に乗り出し、「ディスカバーソウルパス」で入場できるソウル市内の有料観光地も、大幅に増える予定だ。



洪禎秀 hong@donga.com