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遺体引き取った北朝鮮、金正男暗殺の背後説を否定

遺体引き取った北朝鮮、金正男暗殺の背後説を否定

Posted April. 03, 2017 08:35,   

Updated April. 03, 2017 08:35

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北朝鮮が、マレーシアから金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体を引き取るやいなや金正男氏暗殺の背後説を全面否定した。

北朝鮮の立場を代弁する在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮新報」は2日、「両国(北朝鮮とマレーシア)の共同声明を通じて、今回の事件に朝鮮側が何の関りもなかったことが確認されている」と報じた。これは、金正男氏の遺体が引き渡された後に出た北朝鮮側の最初の反応だ。

 

さらに朝鮮新報は、「朝鮮の外交旅券所持者に対するマレーシア警察の捜査は矛盾だらけ」とし、「警察が客観性と公正さを失い、誰かの意向に沿って捜査の方向を決めているという疑惑が提起された」と強弁した。また、「朝鮮に対する国際的な嫌悪感を醸成しようと、2月から大々的なキャンペーンを展開してきた勢力は、今回の事件が朝鮮とマレーシアの国交断絶に至るだろう騒ぎ立てたが、実際は正反対の結果となった」とし、「両国の関係を事件以前に原状回復させるだけでなく、それ以上の進展を目指すことにした」と強調した。

北朝鮮のこのような主張は、マレーシア政府が金正男氏の遺体を引き渡す時から予想された。北朝鮮は今後、金正男氏ではなく「北朝鮮公民キム・チョル」死亡事件であり、毒殺ではなく心臓マヒによる自然死と主張すると見える。

マレーシア政府も、北朝鮮と断交する考えがないことを再確認した。2日、マレーシア国営ベルナマ通信によると、マレーシアのザヒド副首相は1日、記者団に対して、「私たちは北朝鮮に駐在する大使館を閉鎖する考えはなく、北朝鮮も駐マレーシア大使館を閉鎖しないことを望む」と述べた。駐北朝鮮マレーシア大使館は、北朝鮮に足止めされた外交官とその家族が帰国して誰もいない状態だ。

さらにザヒド副首相は、「金正男氏暗殺事件後に取った北朝鮮人出国禁止措置は解除され、北朝鮮労働者がマレーシアで外貨稼ぎをすることも許可する」と説明した。自国住民の帰還のために金正男氏の遺体引き渡しなど北朝鮮の要求を受け入れたという批判に対しては、「これはギブアンドテイクではなく(相互)理解による結果」と反論した。



周成河 zsh75@donga.com · 尹完準 zeitung@donga.com