Go to contents

ソウル・パリ・ロンドンが「車の環境等級制」を共同推進

ソウル・パリ・ロンドンが「車の環境等級制」を共同推進

Posted March. 30, 2017 08:32,   

Updated March. 30, 2017 08:33

한국어

ソウル市とフランスのパリ、英ロンドンが世界で初めて、国際自動車環境等級制を共同推進する。ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は29日、フランス・パリの市役所でアンヌ・イダルゴ・パリ市長、サディク・カーン・ロンドン市長と共同記者会見を開き、このように明らかにした。

大気汚染の主な原因とされる自動車排出物質は、国際的に標準化された測定基準がなく、国ごとに独自の基準による車両等級制を運営している。そのため、世界40の大都市で構成された「C40 世界大都市気候先導グループ」で、それぞれ議長と副議長を務めているパリとロンドン市長が国際的自動車環境等級制を提案し、やはり副議長である朴市長が参加して作ることになった。C40世界大都市気候先導グループは、地球上温室効果ガスの80%を排出する世界40の大都市が気候変動対策を共同でまとめるために、2005年に発足した。

国際自動車環境等級制は、発売された自動車が実際道路を走る時、大気汚染を誘発する物質をどれだけ排出するかを測定して点数化する制度だ。有害ガスや粒子状物質の排出量、燃料消費効率、燃料消費量などの項目別に等級を付けて、都市別に専用ホームページに公開する予定だ。どの車がどれだけ環境にやさしいかを示す標準指標ともいえる。

3都市は、国際環境交通委員会(ICCT)と英交通・環境分野の非営利団体「エミッションズ・アナリティクス」(EA)で提供する排出ガス情報を基に、基準開発に乗り出す。ICCTは、フォルクスワーゲンの排出ガス操作を巡る不正を明らかにすることにも貢献した。

ソウル市は、欧州連合諸国の自動車をもとに等級基準が開発されれば、韓国車にも適用して市のホームページなどに公開する予定だ。ソウル市所有の官用車やバスに排出等級を表示したラベルを付ける案も検討する。6月に開催される「2017北東アジア大気質改善の国際フォーラム」では、オブザーバーとしてC40に参加する中国・北京も国際自動車環境等級制を導入するように協議する予定だ。



洪禎秀 hong@donga.com