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株だけで15億ウォンの資産家「李在明」

株だけで15億ウォンの資産家「李在明」

Posted March. 25, 2017 08:55,   

Updated March. 25, 2017 08:55

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経済的に豊かな左派を示す言葉はどの国にもある。フランスでは、キャビア左派(la guache caviar)、英国ではシャンパン左派(champagne left)という。ドイツでは、日差しの良いイタリア・トスカーナ地方で夏休みを過ごす左派という意味で、トスカーナ分派(Toskaner Fraktion)と呼ぶ。米国では、金持ちの居住地であるニューヨークセントラルパーク近くの5番街に住むといって、5番街リベラル(5th avenue liberal)となっている。

◆「共に民主党」の大統領候補予備選挙に飛び込んだ少年労働者出身である城南市(ソンナムシ)の李在明(イ・ジェミョン)市長は、普遍的福祉からさらに一歩進んで、基本所得の導入を主張する左派政治家だ。一昨日公開された公職者倫理委員会の財産変動申告内訳によると、李市長の財産は約26億ウォンとなっている。韓国の50代家長世帯の平均資産は、多く見積もっても4億ウォン台だ。50代の国会議員の平均資産も、10億ウォン台に過ぎない。李市長は、弁護士時代に貯めたお金が、財産を増やす土台になったと知られている。

◆李市長の主な財産は、14億8000万ウォン相当の本人と配偶者名義の株式だ。昨年の株式価額である11億7000万ウォンより、3億1000万ウォンほどがさらに増えた。株式は、現代(ヒョンデ)、LG SK、斗山(トゥサン)などの財閥企業の株式を主に保有している。財閥企業に投資して、一年間で3億ウォン以上の収益を上げたことになる。李市長は、財閥解体を主張する人だと思っていたが、大統領選挙に出馬してからは、財閥企業をなくすべきだというのではなく、大企業の族閥経営体制をなくすのが本意だという。

◆「オリエンタリズム」を書いたエドワード・サイードと呼ばれるパレスチナ出身の左派知識人は、口さえを開けば、米国の対外政策を批判しながらも、生涯を米国で暮らした。李市長を「江南(カンナム)左派」と呼びたくはない。彼は、苦しい生活を経験したので、貧しい人々の願いをよく知っている。むしろ少年労働者出身が弁護士になり、企業に投資して26億ウォン台の資産家になった社会を、「日和見主義が羽振りを利かせた歴史」と貶めながら、自らがその矛盾に陥ったことに気づいていない人たちが問題だ。