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民主主義の心臓を狙ったロンドン議事堂前テロ、5人死亡

民主主義の心臓を狙ったロンドン議事堂前テロ、5人死亡

Posted March. 24, 2017 08:44,   

Updated March. 24, 2017 08:45

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英国の民主主義の心臓である首都ロンドンのウェストミンスター宮殿の一帯で、車両疾走テロが発生し、5人が死亡、40人が負傷した。負傷者には、ウェストミンスター橋で宮殿や時計塔ビッグベンを見ていた韓国人観光客5人が含まれた。32人が死亡し、320人が負傷したベルギー・ブリュッセル連鎖爆弾テロから1年後に起こった今回のテロで、欧州が衝撃と恐怖に包まれた。

テロは22日午後2時40分頃(現地時間)、ロンドンの代表的な観光地である国会議事堂に隣接するウェストミンスター橋で始まった。40代男と推定される容疑者が、現代(ヒョンデ)i40に乗って、橋の歩道に乗り上げ、通行人を次々にはねた。ウェストミンスター地下鉄を利用するロンドン市民や世界から集まった観光客は、突然突進してきた車を避けようとパニックになった。車にひかれた2人の市民はその場で即死し、1人はセントトーマス病院に搬送されたが死亡した。

容疑者は、橋を渡ってビッグベン下の欄干に車を突っ込んだ。2本の刃物を両手に握って降り、ウェストミンスター宮殿前を警備していた警官に向かって走った。武装せずに現場を警備していた警官のキス・ファーマーさん(48)は、容疑者に数回刺されて死亡した。ファーマーさんが倒れるのを見た容疑者は、近くにいた別の警官に向かって突進したが、銃で撃たれてその場で死亡した。

現場では、韓国人団体観光客23人が橋の歩道に集まってビッグベンを見ていた。突然乗用車が突進してきたので驚き、逃げる際にパクさん(67・女)が転んで重傷を負い、4人が負傷した。パクさんはセントメリー病院に運ばれ、手術を控えている。フランス人学生と英国の大学生、ルーマニア人観光客も負傷した。

英国当局は、容疑者が国際イスラムテロ組織から影響を受けて犯行に及んだと明らかにしたが、具体的な身元は公開しなかった。民間人に向かって乗用車を突進させるテロのやり方から、過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行の可能性もある。現場ではひげを伸ばした暗い肌の40代男の容疑者が担架にのせられる様子が確認された。



趙東住 djc@donga.com · 董正民 ditto@donga.com