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3年ぶりに姿を現したセウォル号、さび付き…多数の亀裂

3年ぶりに姿を現したセウォル号、さび付き…多数の亀裂

Posted March. 24, 2017 08:43,   

Updated March. 24, 2017 08:44

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全羅南道珍島郡(チョルラナムド・チンドグン)の孟骨(メンゴル)水道の海域44メートル下に沈んでいたセウォル号が、沈没して2年11ヵ月ぶりに海面上に浮上した。

23日午前3時45分、セウォル号の船尾側に付着した2つのスタビライザー(左右均衡装置)のうち右舷側が姿を現した。前日午前10時に引き揚げ作業が始まって約18時間、本格的な引き揚げ作業が始まって約7時間ぶりだ。セウォル号の本体が現れたのは、これより約1時間が経過してだ。

3年間、海中に沈んでいたセウォル号は、ところどころにさび付いて亀裂があり、白いペイントの相当部分はがれた状態だった。鮮明だった「SEWOL」という船名も肉眼では確認できなかった。現場海域近くで引き揚げ作業を心配して見守っていた犠牲者の家族らは、船体を見て短い嘆息を漏らした。

重さ約2万トンを引き揚げる作業は容易ではなかった。順調に進んでいた作業は、船体を海底から24.4メートル引き揚げた時、バージ船に設置された滑車と衝突したため作業が一時遅延した。セウォル号の船体は引き揚げる際、潮流によって揺れるため、ワイヤーを引き揚げるバージ船の構造物とセウォル号が衝突したのだ。政府は、船体を一時的に固定させ、バージ船の間を安全に引き揚げられるようセウォル号の位置を調整する作業を行った。

強い潮流や船体の揺れで行方不明者の遺体の流出を防ぐために、250ある窓を含め259の出入口に流失防止ネットを設置した。現場の周辺には突発事故や油の流出などに備えて油回収船と海洋警察船が待機した。

 

海洋水産部と中国の引き揚げ業者は同日午後遅くまで船体を海面上13メートルまで引き揚げる予定だ。24日に終わる小潮期(干満の差が最小になって潮流が遅くなる時期)の間に潮流が強い孟骨水道海域を出て、船体を1.5キロメートル離れた所に停泊している半潜水式船舶まで運ぶことが目標だ。

23日午後5時現在、セウォル号は海面上に8.5メートルほど引き揚げられた状態だ。



朴星民 min@donga.com · 崔惠? herstory@donga.com