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米中、新年早々から北核巡り神経戦

Posted January. 05, 2017 08:29,   

Updated January. 05, 2017 08:30

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米国のトランプ次期大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と核開発をめぐって神経戦を繰り広げ、年初からワシントンに北核アジェンダが浮上している。オバマ政府の北朝鮮政策である「戦略的忍耐」が事実上失敗したため、トランプ氏の北朝鮮核問題の解決策に関心が集まっている。

トランプ氏が2日、北朝鮮が弾道ミサイル開発の最終段階に入ったという主張に対して「そのようなことは起きない」と言ったのに続き、核心参謀も3日、トランプ氏の北核抑止の意志を再度強調した。大統領報道官に指名されたショーン・スパイサー氏は同日、記者団との電話会見で、「トランプ氏は自分の統治下でそのようなこと(核ミサイル開発)が起きないよう確実にやるだろう」と述べた。大統領顧問に起用されたケリーアン・コンウェイ氏も同日、ABC放送とのインタビューで、「トランプ氏はまだ(北核対策について)言及していないが、(検討)可能な制裁があると承知している」とし、「(これまで国連による国際社会の)制裁が常に効果を発揮したわけではない。中国が重大な役割をすべきだと考える」と付け加えた。

しかし、トランプ氏の当選後、米中関係が悪化している状況で、「中国役割論」が現実的かという疑念も大きくなっている。トランプ氏が、台湾との関係改善で「一つの中国」原則を揺さぶり、保護貿易主義を強化するなど中国を圧迫しているが、中国の反発も激しい。中国外務省の耿爽報道官は3日、定例会見で、「中国は北朝鮮核問題の平和的な解決の推進に大いに努力している」と反発した。

ワシントンの外交消息筋は、「中国との関係が悪化しているにもかかわらず中国の北朝鮮に対する役割を強調する一種のパラドックス状況」と診断した。実際、韓半島専門家のスコット・スナイダー米外交問題評議会(CFR)上級研究員は同日、論評で、「現時点でトランプ氏が中国指導部と意思疎通する公式の外交ルートはないのではないか」と指摘した。

米朝対話を主張する米ジョンズ・ホプキンズ大学韓米研究所の北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース」運営者のジョエル・ウィット研究員は、「もし中国を通じて北朝鮮核問題を解決しようとするなら、トランプ氏はオバマ政府と同様、失敗するだろう」と強調した。



李承憲 ddr@donga.com