連日、三星(サムスン)電子株が史上最高値を更新している。これを受けて30億ドル(約3兆5100億ウォン)の資産が増えたのは三星電子の会長である李健煕(イ・ゴンヒ)氏。李会長の資産は年初比25.4%の増となる。
11日、ブルームバーグが発表した世界長者番付「上位500人」(9日基準)によると、韓国人トップの李会長の総資産額は146億ドル(17兆ウォン)で世界60位だった。
上場企業の株式資産価値からすれば14兆4368億ウォン(財閥ドットコム発表、9日基準)で、年初めに比べて3兆2327億ウォン(28.9%)が増えた。年初120万ウォン台だったのが今月に入って最高値の180万ウォン台に跳ね上がった三星電子株価こそ資産拡大の「立役者」となった。会長夫人でリウム美術館長の洪羅喜(ホン・ラヒ)氏の保有株も年初に比べ6228億ウォン(47.7%)増え、2兆ウォン近い。
三星生命もやはり三星電子株価のおかげで5兆ウォン強の評価益を得た。金融情報機関「エフエヌガイド」によると三星生命は三星電子の持ち分(7.88%)だけで年初以降5兆8726億ウォン(8日基準)の評価利益を記録した。今年、三星生命は大量の持ち分(5%以上)を保有している種目で全体評価額が6兆4024億ウォン増加したが、そのうち91.7%は三星電子からの発生分だ。
三星生命としては今後、3代目の継承などに使える現金が増えたため証券業界の注目を集めている。三星生命が金融持ち株会社体制に移行するためには非金融系列会社である三星電子の持ち分を5%以下に抑えるために売却しなければならない。その過程で三星電子株が現在の株価を維持し続けると、その分だけ売却差益は大きくなるからだ。
三星物産と三星火災保有の電子の持ち分評価額もつられて膨らんだ。三星電子持ち分を4.25%保有している物産は年初以降3兆1000億ウォン、1.32%持ち分の火災は9800億ウォンの増だ。
一方、ブルームバーグによると世界最高の億万長者はマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツで資産は911億ドル。今年初めと比べ、最も多くの資産増があったのはバークシャーハサウェイ会長のウォーレン・バフェット氏で117億ドル(18.8%)増えた。
金志炫 jhk85@donga.com