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駐米大使、イヴァンカ氏に感謝祭カード送った理由は

駐米大使、イヴァンカ氏に感謝祭カード送った理由は

Posted December. 09, 2016 08:22,   

Updated December. 09, 2016 08:24

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安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は先月末、感謝祭を控え、米国のトランプ次期大統領の長女イヴァンカ氏に額型の大型の挨拶状を送った。イヴァンカ氏が政権移行チームの執行委員ではあるが、駐米大使が大統領の家族に挨拶状を送るのは非常に異例のこと。ワシントンのある消息筋は、「崔順実(チェ・スンシル)ゲートで国内が騒々しい状況で、最大限トランプ氏側に接近しようという努力ではないか」と指摘した。

トランプ氏側の要人に会うための与党セヌリ党訪米団の一員である安商守(アン・サンス)議員は6日、ワシントン特派員に、2009年にトランプ氏と撮った写真を見せた。仁川(インチョン)市長時代にニューヨークのトランプ・タワーを訪れ、投資誘致を話し合った時に撮ったものだ。安議員は、「今、大統領府や政府がトランプ氏側と対話できないため、議員でもチャンネルを作らなければならないのではないか。米国の知人を通じてトランプ氏側と連絡を取ってみるつもりだ」と話した。

崔順実ゲートによる国政リーダーシップの空白が長期化し、大統領府と外交コントロールタワーがすべて停止しているため、対米外交で笑えない現象が起きている。大統領が直接出ていっても不十分な時に、現場の外交官や与野党議員が各自トランプ氏側との接触に乗り出しているが、容易ではなさそうだ。安倍晋三首相が先月17日にニューヨークのトランプ・タワーで外国首脳として初めてトランプ氏と会談し、さらに来年1月27日にトランプ氏との首脳会談まで予定されていることと比較される。

政府は先月18日、趙太庸(チョ・テヨン)大統領国家安保室第1次長を米国に送り、国家安全保障担当の大統領補佐官に起用されたマイケル・フリン氏に会った。しかし、その後、トランプ氏周辺で韓米関係を調整する重要人物に接触したという知らせは聞こえてこない。トランプ氏が、北米自由貿易協定(NAFTA)と中国為替操作国指定問題に集中し、就任後100日内に推進する最優先課題に韓米自由貿易協定(FTA)と在韓米軍駐留経費負担交渉問題が抜けているという知らせに安堵のため息をついているのが韓国の現状だ。

現在、議員が接触している要人の大半が、共和党傍系の要人、学界などトランプ氏の周辺の要人に留まっている。韓国に近いエドウィン・フールナー政権移行チーム顧問(ヘリテージ財団理事長)ぐらいだ。ワシントン消息筋は、「朴槿恵(パク・クンへ)大統領に対する弾劾案が9日に可決されれば、大統領府、政府はもとより国会も弾劾の混乱に包まれるが、トランプ氏就任(来年1月20日)まで約40日しか残っていない。対米外交の最も重要な時に韓国側のカウンターパートが事実上いない状況だ」と懸念を示した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com