プーチン大統領「トランプ氏は賢い、大統領の仕事を早く理解するだろう」

「トランプは賢い（smart）人だ」

ロシアのプーチン大統領が、米国のトランプ次期大統領に求愛をしている。 プーチン大統領は４日、ロシア放送ＮＴＶとのインタビューで、「トランプ氏は実業家として成功した。 これは彼が賢い人ということを示す」とし、「トランプ氏は異なるレベルの責任（大統領職））も早く完璧に理解できるだろう」と称えた。

プーチン大統領は３日前の国政演説で、「対等であることと相互利益の原則を基に露米関係を正常化して発展させることが重要だ」と両国関係の改善を強調した。トランプ氏が先月１４日、プーチン大統領との電話会談後、「ロシアと持続的な関係を希望する」と多少控え目な表現だったのに比べて積極的と評価されている。

ＡＰ通信は３日、「プーチン大統領がトランプ氏を通じて欧米の制裁を解き、過去のような米ソ二大体制を望んでいる」と報じた。同通信は、「プーチン大統領はロシアを再び偉大にすることを望んでいる。大統領選でプーチン大統領のリーダーシップを絶賛したトランプ氏を通じて制裁緩和ができるかも知れない」と見通した。

トランプ氏とプーチン大統領の蜜月が現実になると、米国側に立ってロシアに対抗した西欧国家は混乱している。特に、シリア紛争でロシアがアサド政権、米国を含む欧米連合軍が反政府軍を支援したことを考えると、トランプ氏とプーチン大統領の蜜月は混乱を呼んでいる。

欧州内の激しい極右ブームも、欧米の亀裂を加速している。４日に行われたオーストリア大統領選挙で極右大統領の誕生は実現しなかったものの、来年４月に予定されたフランス大統領選に挑む極右政党である国民戦線（ＦＮ）のルペン候補は、「当選すればトランプ、プーチン大統領と三角編隊をつくる」と述べている。

欧米の亀裂を阻止しなければならないという声も高まっている。英国のジョンソン外相は４日、「米ロ関係改善が英米関係に深刻な影響を及ぼさないだろう。英米は、数百年の間、最も強力な政治同盟を維持してきたという事実を忘れてはならない」と強調した。

黃仁贊 hic@donga.com